わが家のうさぎ「こはく」は、今年で9歳を迎えました。人間の年齢に換算すると80歳を超える高齢期に入り、最近は少しずつ体の変化も見られるようになってきました。
そんな中、電子書籍『うちのうさぎの老いじたく』と出会い、「今のうちからできることがある」ということに気づかされました。介護や老いについて悲観的になるのではなく、“今”をより快適に過ごすためのヒントが詰まった1冊です。
この記事では、こはくの様子とともに、シニアうさぎのために始めた暮らしの工夫や、万一に備える気持ちの整理について綴っています。同じようにうさぎと暮らしている方の参考になれば嬉しいです。

読んでよかった1冊|『うちのうさぎの老いじたく』がくれた気づき
こはくの体調が不安定になった頃、「何かヒントがほしい」と思って出会ったのが『うちのうさぎの老いじたく』(うさぎの時間編集部)でした。
特に「若いうさぎと同じ生活を続けることが、逆に老うさぎの負担になる場合もある」という指摘は大きな気づきでした。 環境の見直しや、日々のケアの工夫など、今すぐ実践できる内容が多く、私にとってはまさに“教科書”のような一冊です。

📢 口コミ抜粋
- 「介護や看取りの話題もやさしい言葉で書かれていて、読むのが怖くなかった」
- 「写真やイラストが豊富で、何をどうすればいいのか具体的に分かりやすい」
- 「うちの子がシニアになってから読みましたが、もっと早く出会っておきたかったと思う本です」
今、うさぎと一緒に年齢を重ねている方はもちろん、 「まだ元気だけど、将来が不安」という方にも心からおすすめしたい一冊です。
腸閉塞からの復活と、“備える”ということ
こはくが腸閉塞になったときのことは、今でも鮮明に覚えています。ある日突然、体調が急変し、食べることも動くこともできなくなってしまったのです。

そのとき初めて、「もしも」のことを現実的に考えるようになりました。
当時の体験や、治療費・ペット保険の実際については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
シニアうさぎに見られる生活の変化

うさぎは7歳頃からシニア期に入り、人間と同じように少しずつ体や行動に変化が現れます。若いうさぎと比べると動きや食欲に違いが出ることがあり、それらは「老いのサイン」とも言えます。ここでは、一般的に見られるシニアうさぎの特徴を、こはくの様子とあわせてご紹介します。
目や鼻のトラブルが増える
足腰の弱まりと運動量の低下
活動時間や遊び方の変化
食欲や体重の変化
気持ちや行動の変化
これらの変化は「老化」と言われると少し寂しいかもしれませんが、同時に「どう支えてあげられるか」を考える大切なサインです。日々の小さな違いを見逃さず、環境やケアを整えることで、シニアうさぎも安心して暮らせます。
老うさぎのための生活改善|こはくのために実践していること

こはくが高齢期に入ってから、暮らしの中で「今まで気にならなかったこと」が少しずつ気になるようになってきました。 若い頃は元気に飛び回っていた段差や、滑りやすい床、気温の変化も、今のこはくには確実に負担になってきています。
そこで、少しでも体にやさしい環境にしてあげたくて、身の回りの見直しを始めました。
以前は日中の留守中に室温が上がり、帰宅したらこはくがぐったりしていたことがあり、そこから対策を強化しました。 現在はスマートリモコンを導入し、時間帯や外気温に応じてエアコンを自動制御。

出先からでもスマホで室温を確認・調整できるようにしています。

こうした暑さ対策については、こちらの記事で詳しくまとめています。
朝のエアコンが静かに動き出すと、こはくは安心したようにゴロンと横になります。 寒暖差のある日でも、空調がきちんと働いているおかげで、落ち着いて過ごせている様子です。

そこで、スマホから様子を確認できるようにしたことで、食事の時間や休んでいる姿が見られるようになり、「今のところ大丈夫」とリアルタイムで安心できます。
チモシー入れも平置きに変え、食べやすい角度に調整したところ、食事量も安定してきました。

以前はツルツルと滑っていた床の上を、今ではトコトコとしっかり歩けるようになり、部屋んぽ中も安心して見守れるようになりました。
こうしてひとつひとつ環境を見直すことで、こはくが穏やかに年を重ねられるようサポートしていけたら── そんな思いで、これからもできることを丁寧に続けていきたいと思います。
シニアうさぎとペレット・チモシーの関係
うさぎの主食であるペレットとチモシーは、健康を支えるために欠かせない存在です。シニア期に入っても大きな変化が見られない子もいますが、加齢とともに少しずつ食べ方や好みに変化が現れることがあります。そうした変化に早めに気づき、工夫してあげることが、長く元気に過ごすためのカギになります。
ペレットの変化と注意点
- お湯でふやかして柔らかくし、食べやすくする
- 繊維質が多く脂質を控えたシニア用ペレットに切り替える
- 1日の量を数回に分けて少しずつ与える
- 歯のトラブルがないか、定期的に動物病院でチェックしてもらう
こはくは現在もしっかりとペレットを食べていますが、体調の変化に備えてシニア用ペレットを試しに少し混ぜて与えています。食欲が安定している今のうちから切り替えに慣れてもらうことも大切だと感じています。

チモシーの食べやすさと工夫
- 柔らかい2番刈りや3番刈りを混ぜて与える
- オーツヘイやイタリアンライグラスなど嗜好性の高い牧草を加えてみる
- チモシーの入れ方を工夫し、食べやすい角度や高さにする
- 牧草を新鮮に保つために少量ずつ交換する
こはくは今のところ1番刈りもよく食べていますが、噛む力が落ちてきたときに備えて柔らかい牧草も常備するようにしています。食欲を維持するためには「食べやすさ」と「飽きさせない工夫」が重要だと感じます。


毎日のチェックが健康のサインに
ペレットやチモシーの食べ方は、シニアうさぎの体調を知る大切なバロメーターです。「食べるスピードが遅い」「茎を残す」「食欲が日によってばらつく」といった小さな変化は、体調のサインかもしれません。特に体重の増減とあわせて観察することで、早期に体調不良に気づくことができます。
こはくは今も安定して食べていますが、体重測定を週に1度行い、小さな変化を見逃さないようにしています。シニア期の食生活は「健康を守るセンサー」であり、毎日の観察が安心につながります。
こはくの今の様子

両目の涙は止まっていませんが、それでもこはくは今日も変わらず、自分らしく穏やかに過ごしてくれています。
部屋んぽ中は、最初の10分ほどは元気に駆け回り、お気に入りの毛布の上でぴょこんとジャンプする姿も見られます。
しばらくすると、私のところへトコトコと近づいてきて、「撫でて」と顔を押しつけてくる──そんな何気ない時間が、今ではとても愛おしく感じられます。
食欲も安定していて、朝晩のごはんをしっかり食べ、チモシーもしっかり噛みしめてくれています。 走る、食べる、甘える──どれも「こはくらしさ」にあふれた大切な日常です。
元気な頃のこはくの様子や特技については、こちらの記事でもご紹介しています。
「涙が出ているから心配」と言われることもありますが、こはくは今もちゃんと、自分の足で遊び、甘え、ごはんを楽しんでいます。 元気です。今のこはくの姿がすべてです。
いざという時の備えも、大切な思いやり
「まだ元気なうちだからこそ」、その日を見据えて準備しておくことは、飼い主としてのやさしさだと思うようになりました。
突然のお別れに直面したとき、「何も知らなかった」「どうすればいいか分からなかった」と後悔しないためにも、 最近はペット葬儀の情報を少しずつ集めています。
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最近知ったのが、ペット葬儀プランニング【GRAN CIEL(グランシエル)】というサービス。
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📸 思い出を“かたち”に残す|フォトブックというもうひとつの選択肢
スマホの写真をそのままレイアウトできて、ナチュラルな質感の紙とやさしい風合いの表紙が魅力。 日々のスナップも、1冊の小さな絵本のような作品に仕上がります。
「あの日、こはくがこんな顔をしてたんだな」と、あとから見返すたびにあたたかな気持ちになれる。 そうした思い出の“保管箱”として、そっと寄り添ってくれる一冊になるはずです。
最後に|“今”を大切に
この記事は、「老い」や「介護」をテーマにしながらも、決して悲しみや終わりの話ではありません。
むしろ、こはくと過ごす毎日の中にある、ささやかな幸せやぬくもりを、もっと丁寧に感じたい── そんな想いから書いたものです。
撫でてと寄ってくる瞬間、チモシーをもぐもぐ食べる音、安心したように伸びて眠る姿。 ひとつひとつが、今のこはくを映すかけがえのない時間です。
「まだ大丈夫」と思っている今こそ、少し先の未来に目を向けて、そっと準備を始める。 それはきっと、“最後まで一緒にいる”という約束の一部なのだと思います。
同じように、シニアうさぎと暮らしている方や、これから備えようとしている方にとって、 この文章が、少しでも安心やヒントにつながれば嬉しいです。
そして今日も、こはくは変わらずそばにいてくれます。 その尊い“今”を、できるかぎり優しく、温かく包み込んでいきたいと思います。
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