リチャードソンジリスという少し珍しい小動物をご存知ですか?
見た目はプレーリードッグに似ていて、地上で暮らすタイプのリス。
人に慣れやすく、好奇心旺盛な性格から「ちょっと変わったペットを飼いたい」と思っている方に人気のある動物です。
我が家では、2023年の春に男の子のジリス「ライ」をお迎えしました。
お迎え前は「何が必要なんだろう?」「初期費用ってどのくらいかかるの?」と不安も多かったのですが、実際に暮らしてみると
想像以上にお金も手間もかかる一方で、とても癒やされる存在でした。
この記事では、実際に私たちが用意した飼育用品やかかった費用をリアルに公開しつつ、
「これを準備しておいてよかった!」「これは見落としていた…」という体験談もまじえてご紹介していきます。
うちの子「ライ」の紹介

ライは2023年5月9日生まれの男の子。
ペットショップで出会い、一目惚れしてお迎えを決めました。
春の終わり〜夏の始まりにかけて、リチャードソンジリスのベビーは店頭に並ぶことが多く、ライもその時期に出会った子です。
当時はとても小さくて、片手でそっと持てるくらいのサイズ感。
今ではケージの中を元気に駆け回り、回し車での全力疾走が日課になっています。
お迎えに必要だったグッズと実際にかかった費用
それでは、ここからはお迎え時に私たちが実際に揃えたグッズと、その金額を詳しく紹介していきます。
「ジリスをお迎えするには何が必要なの?」と気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
SANKO パンテオン ブラック 6045:25,547円
まず絶対に必要なのが「ケージ」。
我が家では、見た目のスタイリッシュさと温度管理のしやすさからガラス製ケージのパンテオンを選びました。
一般的な金網タイプよりも高価ではありますが、保温性・掃除のしやすさ・湿度管理の観点でもとても優秀です。
ガラス製は重いですが、そのぶん安定感があり、地上性で活動的なジリスにとって安心できる空間になります。
GEX ヒノキア消臭砂 6.5L:995円
次に揃えたのがトイレ用の砂です。
いくつか試した中で、最終的に落ち着いたのが「ヒノキア消臭砂」。
名前の通りヒノキの香りがほんのりして消臭効果が高いので、ケージ内の臭いが気になりません。
ジリスはうさぎのようにトイレの場所を完璧に覚えるタイプではないですが、お気に入りの場所にこの砂を敷いておくことで自然と決まった場所で排泄してくれるようになりました。
サイレントホイール フラット30:3,982円

ジリスはとにかく動き回るのが大好き。
そのため回し車は必須アイテムです。
私たちが選んだ「サイレントホイール フラット30」は30cmの大型タイプ。
ジリスサイズにはこのくらいの大きさがちょうどよく、走っても足が外に飛び出しにくい設計になっていて安心です。
ジリスセレクション メンテナンス 1kg:1,747円
ジリス専用のペレットとして定番なのが「ジリスセレクション メンテナンス」。
高繊維質で胃腸にも優しく、うちのライもすぐに慣れて食べてくれました。
ジリスは季節や体調、特に発情期によって食欲にムラが出る子も多いのですが、
ライの場合はこのフードだけはどんなときでも完食するほどお気に入りです。
▶ 食事全般については、こちらに詳しくまとめています:
【保存版】リチャードソンジリスのごはんガイド|ペレット・おやつ・与え方まとめ
三晃商会 強力吸着ジョイント:1,080円
パンテオンのようなガラスケージには水入れの設置場所が限られるため、
この強力吸着ジョイントが大活躍しています。吸盤がしっかり固定できるタイプなので落ちることもなく安心。
インサイドディッシュドリンカー:1,265円
上記の吸盤ジョイントとセットで使っているのがこの水入れ。
取り付けやすく、水漏れもしにくいため、ジリスがひっくり返す心配もほぼありません。
足入れ用クッション:2,090円
冬場の寒さ対策として、人間用の足入れクッションを設置しました。
うちはケージの外に置き、ライが自由に出入りできるようにしていましたが、気づけば中で丸まって爆睡していることもありました。
▶ クッションでぬくぬく過ごす様子は、YouTubeでもご紹介しています♪
牧草市場 スーパープレミアムチモシー 3kg:3,993円
ジリスは基本的にペレット中心ですが、牧草を与えることで咬合異常の予防や気分転換にもなります。
うちはうさぎ2羽と同居しているため、多めの3kgサイズを購入しています。
小分けパック(500g×6)なので、湿気に弱い牧草も保存しやすくておすすめです。
GEX ハーモニーサーモ 温湿度計:1,677円
ジリスは高温多湿にも寒さにも弱いため、温湿度の常時チェックは必須です。
この温湿度計はコンパクトで見やすく、ケージ内外の両方に使いやすいサイズ感です。
生体代(ライ):58,000円
お迎えしたのは大阪のペットショップ。
ジリスの価格は時期やショップによって差がありますが、春〜初夏に出回る子たちは比較的高めです。

初期費用の合計まとめ
- 飼育用品代:約43,376円
- 生体代 : 58,000円
合計:約101,376円(+消耗品や通院費など)
最初に一式そろえるとそれなりの出費になりますが、安心してスタートできる環境には必要な投資だと感じました。
お迎え時に見落とした健康チェック
ライをお迎えしたとき、実は前歯が1本しか生えていない状態でした。
気になってスタッフさんに聞いたのですが、「そんなことないですよ」と言われたので、そのまま信じてしまったんです。
ですが、後から不安に感じて動物病院で診てもらったところ、「オドントーマ(歯の腫瘍)」と診断されました。
病気そのものの治療も大変でしたが、「ちゃんと見ておけばよかった」と悔やんだ出来事でもあります。
▶ 詳しくはこちら:【体験談】リチャードソンジリスのオドントーマ闘病記
ペット保険に入っていて助かったこと
オドントーマの検査・治療には何度も通院が必要になり、その費用は決して安くありません。
でも、うちはアニコムのペット保険(ふぁみりぃ)に加入していたおかげで、治療費の7割をカバーしてもらえました。
毎月1,460円の保険料ですが、1度でも通院があればすぐ元が取れるレベルです。
ただし、不正咬合(歯が伸び続ける症状)の処置は保険対象外のため、今も月1回の歯切り代は自己負担しています。
▶ ライのケースだけでなく、ペット保険全般の必要性はこちらにまとめています:
【体験談】ペット保険は本当に必要か?我が家が加入して助かった話
飼育前に知っておきたいこと・関連リンク
まとめ|ジリスのお迎えは「準備がすべて」
リチャードソンジリスは、見た目の可愛さだけで飼うには少しハードルが高い動物です。
でも、しっかりと準備して環境を整えてあげれば、本当に愛らしい、心癒やされる存在になります。
今回の記事が、これからジリスを家族に迎えようとしている方の参考になれば幸いです。
わが家の「ライ」のように、素敵な出会いがありますように。
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