「リチャードソンジリスにどんなおやつを与えればいいの?」と悩む飼い主さんは多いのではないでしょうか。
ジリスは食欲旺盛で何でも欲しがりますが、実際には与えてよい食材・控えるべき食材がはっきりと分かれています。
そこで今回は、リチャードソンジリスにおすすめできる季節ごとのおやつ・食材リストをまとめました。
最後には実際に飼っている方の声もまとめていますので、日々のおやつ選びの参考にしてみてください。

リチャードソンジリスにおやつを与えるときの基本ルール

- 与える量は「ほんの少し」が基本(果物は薄切り1〜2枚程度)
- 新しい食材は少量から試して様子を見る
- 砂糖・塩分・油分を含む人間用の加工食品は与えない
- カルシウムとリンのバランス(Ca:P比)を意識した野菜を選ぶ
- おやつは主食(牧草・専用フード)の補助として位置づける
このルールを押さえておけば、リチャードソンジリスに安心しておやつを与えることができます。

春におすすめのおやつ

春は新鮮な野菜や葉ものが豊富に出回る季節です。栄養バランスが良く、ビタミン補給にも役立つため、少量をおやつとして与えるのにぴったりです。
おすすめ食材
- タンポポの葉・花
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野生でもよく食べられる食材。無農薬のものをよく洗って少量だけ。
- にんじん・にんじん葉
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ビタミンAが豊富で定番のおやつ。薄切りや葉を少しだけ与える。
- 小松菜・チンゲン菜
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カルシウムを多く含み、Ca:Pバランスも良好。親指大程度を数個。
- いちご
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春の人気フルーツ。与えすぎると糖分過多になるため、薄切り1〜2枚まで。

夏におすすめのおやつ

夏は気温が高く、水分補給や体を冷やす工夫が必要です。リチャードソンジリスにとってもさっぱりとした食材や、ビタミン豊富な果物が喜ばれます。
おすすめ食材
- きゅうり
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水分が多く暑い日の水分補給に役立つ。ただし与えすぎるとお腹を壊すため、ほんの一口程度。
- ブルーベリー
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抗酸化作用があり、夏に嬉しい果物。2〜3粒までが目安。
- スイカ
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夏らしい水分補給フルーツ。種は必ず取り除き、薄切りを少量だけ。
- ロメインレタス・クレソン
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水分とミネラルをバランスよく含む。親指大を数個程度。

秋におすすめのおやつ

秋は実りの季節で、ジリスが好む甘みのある果物や、エネルギー源となる根菜類が豊富に出回ります。
おすすめ食材
- りんご・梨
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爽やかな甘みで食いつき抜群。必ず種は取り除き、薄切り1〜2枚程度を与える。
- かぼちゃ
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ビタミンや食物繊維が豊富。蒸して柔らかくしたものをサイコロ1個程度。
- さつまいも
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甘みが強く喜ばれる。加熱して小さく切り、週1〜2回のご褒美に。
- ブロッコリーの芯
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繊維が多く、よくかじって食べる。親指大のサイズを少量。

冬におすすめのおやつ

冬は気温が低く活動量が落ちやすい時期です。高カロリーなおやつは控えつつ、栄養価の高い葉物や根菜を中心に取り入れると安心です。
おすすめ食材
- 白菜(外葉)
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水分を含みつつ消化もしやすい。外葉をよく洗って親指大程度を少量。
- ケール・パセリ
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カルシウム豊富で冬場の栄養補給に役立つ。苦味があるため少量ずつ。
- にんじん・大根葉
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定番の根菜。薄切りや葉を親指大サイズで与える。
- かぼちゃ・さつまいも(加熱)
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体を温める食材として週1〜2回、サイコロ1〜2個程度。
- 無添加乾燥野菜
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ブロッコリーやにんじんなど、少量なら冬場の保存食として便利。

リチャードソンジリスが肥満になるとどうなる?

リチャードソンジリスは体が小さいため、少し太っただけでも健康への影響が大きく出ます。
- 糖尿病や脂肪肝のリスク
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糖分や脂肪分を過剰に摂取すると、内臓に負担がかかり生活習慣病の原因になります。
- 呼吸や心臓への負担
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体重が増えると呼吸が浅くなり、心臓にも余計な負担がかかります。
- 関節や足腰への負担
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体重増加で足腰に負担がかかり、動きが鈍くなります。
- 寿命が縮まる可能性
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肥満はさまざまな病気の引き金となり、結果として寿命を縮めてしまうリスクがあります。
飼い主の声まとめ

実際にリチャードソンジリスを飼っている方々からは、さまざまなおやつ体験談が寄せられています。与える食材や量に工夫しながら、日々のお世話に役立てている様子が伝わってきます。
- 「うちのジリスはイチゴを見つけると飛びつくほど大好きです。ただし糖分が多いので薄切り1枚までと決めています。」
- 「りんごをあげると大喜びしますが、食べすぎてお腹を壊したことがあるので今はほんのひと口だけにしています。」
- 「ブロッコリーの芯を渡すと夢中でかじっています。硬さがちょうど良いみたいで、歯の伸びすぎ防止にも役立っている気がします。」
- 「乾燥にんじんは保存がきいて便利です。忙しいときでも少しあげられるので助かっています。」
- 「夏にきゅうりをあげすぎたら下痢をしてしまいました。今は水分の多い野菜は“味見程度”にしています。」
安全なおやつを見極めながら、リチャードソンジリスとの楽しい時間を過ごしましょう。
まとめ

リチャードソンジリスにとっておやつは大きな楽しみですが、与えすぎは肥満や病気につながります。
季節ごとに旬の食材を少量取り入れることで、栄養バランスを整えながら飽きずに楽しませてあげることができます。
いずれも「ほんの少し」を心がけ、主食はあくまで牧草や専用フードとすることを忘れないようにしましょう。
飼い主さんの工夫ひとつで、リチャードソンジリスの健康と生活の質は大きく変わります。
安全なおやつを選び、楽しいコミュニケーションの時間を増やしてあげてくださいね。
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