うさぎやリチャードソンジリスなどの小動物と暮らしていると、「なんとなく部屋にニオイがこもる…」と感じること、ありませんか?
我が家では多頭飼いをしていることもあり、換毛期や夏場などには特に空気のこもりが気になることが増えてきました。
そんなときに導入したのが「空気清浄機」。ペット臭対策に本当に効果があるの?と半信半疑でしたが、使ってみて感じた変化や選び方のポイントを今回まとめてみました。

空気清浄機は匂いに効果があるの?
結論から言うと、空気清浄機はペット臭の軽減に一定の効果があります。
ただし、空気清浄機があればすべてのニオイが完全になくなるわけではありません。
あくまで「空気中に浮遊するニオイ成分」への対処であり、根本的な原因(糞尿の汚れ・掃除不足・換気不足など)がある場合は、エアコンや部屋そのもののメンテナンスも併せて行う必要があります。
また、空気清浄機はニオイだけでなく、毛やホコリ、PM2.5の対策にもなるため、多頭飼いしているご家庭では特に活躍してくれる存在です。
ペット臭の主な原因と種類(小動物に特化)

ペットのニオイといっても、その原因はさまざまです。特にうさぎやリチャードソンジリスなどの小動物には、以下のような特徴的なニオイがあります。
トイレ・排泄物のニオイ
尿やフンを放置するとアンモニア臭が強くなります。
体臭・皮脂のニオイ
とくにリチャードソンジリスの発情期は体臭が強くなることがあります(発情期の注意点もご参照ください)。
ケージ内の敷材や牧草
湿気や古い牧草がカビ臭・獣臭の原因になることも。
エアコンやカーテンなど部屋自体の蓄積臭
ペットと過ごす時間が長い空間ほど、布製品や空調機器にニオイがしみつきます。
これらのニオイは、こまめな掃除や換気に加えて、空気清浄機による「空間の循環・ろ過」でバランスよく軽減することが大切です。
空気清浄機の選び方|脱臭フィルター・風量・適用畳数など

空気清浄機と一口に言っても、機能や性能はさまざま。ペットのニオイ対策に使う場合、以下のポイントを意識して選ぶのがおすすめです。
脱臭フィルター付きかどうか
「HEPAフィルター」は微細な粒子の除去に優れていますが、ニオイ対策には活性炭などの“脱臭フィルター”が重要です。「脱臭対応」と明記されているモデルを選びましょう。
部屋の広さに合った適用畳数
風量が弱いと空気の循環が不十分になり、効果が実感できないことも。設置する部屋の広さに見合った「適用畳数」を確認して選びましょう。
静音性
小動物は音に敏感です。寝室やケージ近くに置く場合は、運転音が30dB以下の静音モードがあるモデルがおすすめです。
お手入れのしやすさ
フィルター交換のしやすさや、吸気口の掃除のしやすさも重要なポイントです。できれば定期的に水洗いできるタイプや、交換頻度が少ないフィルターだと助かります。
空気清浄機のタイプ別特徴と注意点

一口に空気清浄機といっても、実はさまざまな仕組みのタイプがあります。ペットと暮らす部屋で使用する際は、それぞれの特性と安全性を理解したうえで選ぶことが大切です。
フィルター式(HEPA+脱臭フィルター)
もっともスタンダードで安全性が高く、PM2.5・毛・ホコリ・ニオイなどに幅広く対応できます。脱臭フィルターが備わっていれば、ペット臭にも効果が期待できます。
小動物と暮らす環境では最もおすすめのタイプです。
イオン系(プラズマクラスター・ナノイー など)
イオンを空中に放出することで、ウイルスやカビ、ニオイを抑制する機能があります。肌や被毛にやさしいとされるメーカーも多く、加湿機能付きのモデルも人気です。
ただし効果が目に見えづらいため、体感には個人差があります。
オゾン・次亜塩素酸・光触媒などの分解型
分解力は非常に高く、強力な脱臭・除菌をうたう製品もありますが、高濃度のオゾンや次亜塩素酸はペットに有害なリスクがあるため要注意です。
とくに密室での長時間使用や、超音波式で空間全体に噴霧するタイプは避けたほうが安全です。
芳香剤・香り付き清浄機
一見快適に思える「香り付き空気清浄機」や芳香剤タイプも、小動物の呼吸器や嗅覚に負担を与えることがあります。無香料・自然仕様のモデルを選ぶようにしましょう。
ペットの健康を守るうえで、空気の「清浄力」と「安全性」のバランスはとても重要です。愛する家族が安心して過ごせる空間をつくるために、機能だけでなく“やさしさ”にも目を向けて選びたいですね。
実際におすすめの空気清浄機はこれ!ペット飼育家庭向け5選

ここからは、小動物と暮らすご家庭におすすめの空気清浄機を3つご紹介します。静音性やフィルター性能、口コミ評価が高く、実用性のあるモデルばかりです。
Levoit Core P350(〜20畳対応)
ペット特化の活性炭フィルターを採用しており、うさぎの牧草臭やジリスの体臭、猫・犬の生活臭にも強いタイプです。
- 3層フィルター構造:毛・ホコリ・花粉・アレルゲンをまとめて除去。
- 脱臭特化:Pet Lock活性炭がトイレ臭や部屋のこもり臭まで吸着。
- 静音性が高い:最小24dBで夜間運転も気にならない静かさ。
- 20畳対応:リビングにも置けるしっかりした処理能力。
- 「犬と猫の生活臭がかなり軽減された。」
- 「夜間モードが静かで寝室でも使いやすい。」
- 「牧草臭が気にならなくなった。」
総合バランスが優れ、初めて空気清浄機を買う方にもおすすめできる1台です。
Levoit Core Mini(〜12畳/卓上・小型モデル)
小型ながら脱臭フィルターを搭載しており、うさぎの牧草臭・ジリスの体臭・猫のトイレ臭などの軽減にも効果的です。
- 小型でも脱臭・集塵に対応:卓上やケージ横のスポット用として最適。
- 静音設計:寝室でも気にならない静かさで夜間使用にも向いています。
- 持ち運びしやすい軽量タイプ:部屋間の移動がラクで、日中はリビング・夜は寝室など使い分けも簡単。
- 「ペットゾーンに置くと毛もニオイも軽減されて掃除が楽に!」
- 「静かで夜間も気にならない。見た目が可愛くて気に入っています。」
ケージ周りや寝室など、ピンポイントで空気をきれいにしたい場所にぴったりの小型モデルです。
アイリスオーヤマ IAP-A25-W(〜10畳対応)
初めての空気清浄機として選びやすいバランスの良い1台です。
- 国産メーカーの安心感:品質とサポート面が充実しており初めての導入にも最適。
- HEPA+活性炭で脱臭・集塵に対応:うさぎ・ジリス・猫・犬のいる家庭でも使いやすい性能。
- 10畳対応のコンパクトサイズ:ワンルームや小〜中規模の部屋にぴったり。
- 「ペットと暮らす部屋に置いて、価格以上にニオイ軽減効果を感じます!」
- 「フィルター交換も簡単で、静かだから寝室にも置けます。」
コスパ重視で選びたい方や、まずは1台試してみたい方におすすめの国産モデルです。
Levoit Vital 100S Pet(〜21畳対応)
うさぎやジリス、猫・犬など、多頭飼いでも頼れる性能です。
- ペットモード搭載:毛・ホコリの舞い上がりを検知し、自動で最適運転に切り替わる。
- 前面吸引でキャッチ力が高い:ケージやトイレ周りのニオイ・毛を効率的に吸着。
- 21畳対応のパワー:リビング全体の空気がすっきりしやすい。
- 「ペットモードが優秀で、毛の舞い上がりが減りました。」
- 「脱臭力が強くて驚いた。部屋のこもり臭が気にならなくなった。」
メイン機として長く使いたい方、広めの部屋で飼っている方に最適な上位モデルです。
Dayette HEPA 空気清浄機 AP401(ペット対応モデル)
ペットの毛・ホコリ・ニオイ対策として導入しやすい中型クラスの空気清浄機です。
- HEPA H13フィルターを採用:0.3μmレベルの微粒子を99.97%除去。ペットの毛・フケ・ほこり・花粉にも対応。
- 脱臭フィルター搭載:ペットのトイレ臭や部屋のこもったニオイをしっかり吸着。
- 静音モード搭載(約22dB):夜間でも運転音が気にならず、寝室でも使いやすい。
- 「ペットのニオイがかなり軽減された。部屋の空気が以前より軽く感じる。」
- 「静かで夜もつけっぱなしにできる。サイズもちょうど良くて扱いやすい。」
ケージ周りのニオイ対策をしたい方や、広めの部屋でもしっかり使えるモデルを探している方におすすめの1台です。
比較ポイントのまとめ
| 製品 | 対応畳数 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Levoit Core P350 | 〜20畳 | 高脱臭・広範囲・静音・ペット特化 |
| Levoit Core Mini | 〜12畳 | 卓上サイズ・補助用・可愛いデザイン |
| IAP-A25-W | 〜10畳 | コスパ良・国産・フィルター交換簡単 |
| Levoit Vital 100S Pet | 〜21畳 | 前面吸引・ペットモード搭載・広めの部屋向け |
| Dayette AP401 | 中型(〜15畳前後) | HEPA H13・静音・脱臭対応でペットのニオイ軽減 |
実際に使って感じたメリット・デメリット(筆者体験)

我が家ではリチャードソンジリスとうさぎを飼育しており、空気清浄機を導入してから1年ほど経ちました。使ってみて感じたことを、正直にまとめてみます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 部屋に入ったときの「こもったニオイ」が明らかに減った 来客時に「ペット臭が気にならない」と言われるようになった 毛や埃が減って、掃除が楽になった 季節のアレルギー(花粉・PM2.5)対策にも役立っている | モデルによってはフィルター交換コストがかかる ケージのすぐ近くだと、動物が風を嫌がることがある 効果を実感するまでに数日~1週間ほどかかる場合がある |
なお、我が家ではペットの様子も見守れるように、見守りカメラを併用して、空気や室温の変化による影響も観察しています。
空気清浄機だけで解決しないポイント(掃除・換気との併用)

空気清浄機はとても便利な家電ですが、あくまで「補助的な存在」として考えるのが大切です。ペットのニオイを本気で対策するには、以下のような日々の習慣との組み合わせが不可欠です。
こまめなケージ掃除
排泄物の取り残しや敷材の劣化は、空気清浄機ではカバーしきれません。特に夏場や湿度の高い時期は、1日1回以上の掃除が理想です。
定期的な換気
どんなに高性能な空気清浄機でも、部屋の空気が全く入れ替わらなければ、ニオイや湿気がこもります。1日に数回は窓を開けて自然換気を意識しましょう。
布製品の洗濯
カーテンやラグ、クッションなどは、知らないうちにペット臭が染み込んでいます。これらも定期的に洗濯・干すことで、ニオイを大きく軽減できます。
このように、「空気清浄機×掃除×換気」の3つを組み合わせて使うことが、ペットのいる部屋を快適に保つコツです。
おすすめの空気清浄機の特徴(小動物向けに特化)

具体的な製品名は環境や予算によって異なりますが、うさぎやリチャードソンジリスなど小動物と暮らす家庭でおすすめしたい空気清浄機の特徴は以下の通りです。
- 脱臭+HEPAフィルターの両方を搭載
- 24時間つけっぱなしにしても電気代が気にならない省エネ設計
- 運転音が静か(30dB以下)で、夜間モードがある
- 手入れが簡単で、フィルター寿命が長め(半年〜1年)
- 床置き対応 or ケージから少し離れた位置に設置しやすい形状
また、小動物に優しい設計であることも重要です。風が直接ケージに当たらないような配置が可能か、誤ってコードをかじられない設計になっているかなど、安全性もあわせてチェックしましょう。
まとめ:匂い対策には「組み合わせ」が大事!

空気清浄機は、ペットの匂い対策においてとても頼もしい存在です。特に小動物の飼育では、脱臭・毛やホコリの除去・空気循環の3点で大きな効果を実感できるでしょう。
とはいえ、空気清浄機“だけ”では完全な対策にはなりません。掃除・換気・洗濯など、日常のこまめなケアとの組み合わせがあってこそ、清潔で快適な空間が維持できます。
我が家でも、ペット臭の仕組みを理解することから始まり、エアコン清掃や見守りカメラの活用なども併用しながら、少しずつ快適な環境づくりを続けています。
大切な家族であるうさぎさんやジリスたちが、心地よく過ごせる空間をつくるために、空気清浄機もぜひ上手に活用してみてくださいね🐿️

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