うさぎの健康を保つうえで欠かせないのが、毎日のペレット選びです。実は、うさぎの体は年齢によって必要な栄養が大きく変化します。
この記事では、年齢別におすすめのペレットを紹介するとともに、年齢を問わず使えるオールステージ対応ペレットも解説します。
9歳のこはく、5歳のひすいを育ててきた経験をもとに、実際に感じた違いや選び方のポイントをまとめました。

子うさぎ(生後〜6ヶ月)におすすめのペレット

うさぎの成長期は、骨格・筋肉・内臓が一気に発達する大切な時期です。
発育をサポートし、健康な体を作るために欠かせません。
ただし、子うさぎは消化器官がまだ未熟なため、急なフード変更はNGです。新しいペレットは、いつもの餌に少しずつ混ぜながら1週間以上かけて切り替えましょう。
おすすめペレット
OXBOW エッセンシャル ヤングラビット(2.25kg)
合成着色料や人工保存料を一切使用しておらず、自然由来のビタミンとミネラルを補給できます。
「離乳後でも食べやすい」「毛艶が出た」「うんちがきれいになった」など、国内外で高評価。海外うさぎ飼育者の定番商品としても知られています。
bunny NATURE ラビットドリーム YOUNG(1.5kg)
さらに、天然由来のハーブや植物オイルを配合し、皮膚や毛艶にも配慮。保存料や砂糖は不使用で、自然派志向の飼い主さんにも人気です。
「香りがよく食いつきがいい」「粒が小さく、手から与えやすい」「毛並みが柔らかくなった」といった声が見られます。
この時期のペレットは“発育を支える栄養源”という位置づけです。主食はあくまで牧草(アルファルファ)であり、ペレットは補助的に使うのが理想。
6か月を過ぎたら、体の成長が落ち着いてくるため、少しずつチモシー主体の成うさぎ用フードへ切り替えていきましょう。
成うさぎ(6ヶ月〜4歳)におすすめのペレット

成長が落ち着いた成うさぎ期は、食事内容を見直す大切なタイミングです。体重を維持しながら、腸の働きを保つためにチモシー主体の低カロリー・低カルシウムタイプを選びましょう。
この時期は“好み”がはっきりしてくるため、香料の強すぎない自然なフードを選ぶのが理想です。牧草を主食としながら、ペレットは補助的に与えることで栄養バランスを取りやすくなります。
おすすめペレット
ハイペット うさぎのきわみ(850g×2袋)
人工着色料・保存料は不使用で、食いつきと健康の両立を目指した設計。
「香りが自然でよく食べる」「毛艶が良くなった」「便の状態が安定した」など、長期的にリピートしている飼い主さんが多い商品です。
イースター バニーセレクション メンテナンス(1.5kg)
消化を助ける酵母や乳酸菌を配合しており、腸内環境を整えたい子にもおすすめ。
「粒の大きさがちょうどいい」「香りが強すぎず自然」「便通が安定してきた」といった声が多く、初心者からベテラン飼い主まで広く支持されています。
こはくやひすいは、成うさぎ期も国産で香りが控えめなペレットを中心に与えてきました。うさぎによって好みや合う成分が異なるため、「試しやすい少量サイズ」から始めて食べ具合を確認するのが安心です。
ペレット選びは“ブランドよりもその子の体調に合うかどうか”が一番大切です。体重やうんちの形、毛艶を観察しながら、合わないと感じたら無理せず切り替えるようにしましょう。
シニアうさぎ(5歳〜)におすすめのペレット

5歳を過ぎるころから、うさぎは少しずつ代謝が落ち始め、若い頃と同じ量を食べても太りやすくなったり、逆に食欲が落ちたりすることがあります。
また、高齢になると関節や歯にも変化が出やすくなるため、粒が硬すぎないタイプや、ハーブ入りで香りがよく食欲を刺激するものもおすすめです。食べ残しが増えてきたら、粒の大きさや香りを少し変えるだけでも食べる量が戻ることがあります。
おすすめペレット
ウーリー ブルームラボ シニア(800g)
加齢に伴って変化する腸内環境を整えるために、乳酸菌やビタミン類も配合。
「粒が小さくて食べやすい」「シニアになっても食欲が落ちない」「便がきれいになった」といった声が多く、長く愛用している飼い主さんが多い商品です。
イースター バニーセレクション シニア(1.3kg)
さらに、抗酸化作用のあるビタミンEや関節ケア成分グルコサミンも含まれており、年齢による衰えをゆるやかに支えます。
「年を取ってもよく食べる」「毛並みがきれいになった」「体重維持にちょうどいい」など、実際にシニア期を迎えた飼い主さんのリピートが多いペレットです。
こはくは現在9歳になり、食欲や体重の変化を見ながらペレットの量を調整しています。以前よりも少量でも満足するようになったため、香りが穏やかで消化にやさしいタイプを中心に切り替えました。
ひすい(5歳)も、まだ若さはあるものの、シニア用を少し混ぜて様子を見るようにしています。
無理に食べさせようとせず、本人のペースに合わせて調整していきましょう。
オールステージ(全年齢対応)に使えるペレット

子うさぎからシニアうさぎまで同じフードで管理できるため、多頭飼いやペレットの切り替えが苦手なうさぎにとって便利な選択肢です。
オールステージ用は、アルファルファとチモシーをバランス良く配合しており、成長期の栄養と成うさぎ・シニア期の消化へのやさしさを両立しています。ただし、すべてのうさぎに完全に合うわけではなく、年齢や体調によっては専用フードを併用した方が良い場合もあります。
おすすめペレット
三晃商会 ラビットナチュラス オールステージ(900g)
パッケージも小さめで湿気に強く、少量ずつ使いたい方にもおすすめ。
「年齢の違う子でも同じフードを食べられる」「粒がちょうどよく、食いつきも良い」「自然な香りで飽きない」と評判です。
ALFFY RABBIT アルフィペレット(2.27kg)
多頭飼いのご家庭や、常備用のサブフードとしても扱いやすい商品です。
「食べムラが少なく安定して食べてくれる」「多頭飼いでも管理が楽」「国産で安心」といったレビューが目立ちます。
こはくとひすいのように年齢の違ううさぎを一緒に飼っている場合、オールステージタイプを“共通のフード”として使うと便利です。
我が家でも一時的にラビットナチュラスを併用した時期があり、体調を見ながら調整することで、どちらも食べムラが少なく助かりました。
体重の増減や毛艶、うんちの状態などを日々チェックし、合わないと感じたら年齢別フードに切り替えるようにしましょう。
うさぎがペレットを食べない時の原因と対処法

いつもはよく食べているペレットを急に残すようになったり、まったく口をつけなくなる時は、いくつかの原因が考えられます。うさぎは体調変化にとても敏感な動物なので、早めに原因を見極めることが大切です。
① 体調不良や歯のトラブル
最も注意すべきは体調面です。特に歯の伸びすぎ(不正咬合)や口内炎、胃腸の動きが弱っている場合は、硬いペレットを噛むのがつらくなり、食欲が落ちてしまいます。
うんちの量が減っていたり、口のまわりを気にする仕草がある場合は、早めに動物病院を受診してください。
② ペレットの香りや味の変化
ペレットは湿気や酸化に弱く、開封から時間が経つと香りが飛んで風味が落ちます。うさぎは嗅覚が鋭いため、少しでもにおいが変わると食べなくなることもあります。
袋を密閉して保管し、開封後は1か月以内を目安に使い切るようにしましょう。
③ 環境の変化によるストレス
引っ越し、気温の変化、部屋のにおいなど、ちょっとした環境の違いも食欲に影響します。
落ち着ける場所で食事を与えたり、いつもの牧草を先に食べさせて安心させると、徐々にペレットへの興味が戻ることがあります。
④ 嗜好の変化・味に飽きたケース
長く同じペレットを与えていると、香りや味に飽きる子もいます。そんな時は、いつものペレットに別ブランドを少しだけ混ぜるなど、香りを変える工夫を試してみましょう。
急な切り替えは避け、1週間ほどかけて慣らすのが安心です。
⑤ 食べない時の応急処置
まったく食べない状態が半日以上続く場合は、うっ滞や消化不良の可能性もあります。牧草も減っている場合は危険信号です。
無理にペレットを食べさせず、水分を多めに与えて様子を見ながら、早めに病院へ相談してください。
こはくも一度、換毛期に体調を崩してペレットをほとんど食べなかったことがありました。普段と違う様子を感じたら、「食べない=気まぐれ」ではなく、何かしらのサインとして受け止めてあげることが大切です。
ペレットをあげないという選択肢について

特に、歯や腸のトラブルを防ぎたい場合には、牧草中心の食事に切り替えることで体調が安定することもあります。
🐰 ペレットを減らすメリット
- 歯の伸びすぎを防ぎ、自然な咀嚼を促せる
- 繊維摂取量が増え、腸の動きが整いやすい
- 牧草を食べる量が自然に増える
⚠️ 注意点と考え方
- カルシウムやミネラル不足を起こすリスクがある
- 若いうさぎや換毛期には栄養が追いつかないことも
- 完全にやめる前に獣医師に相談するのが安心
こはくは現在9歳ですが、毎日牧草とペレットをバランス良く併用しています。朝と夜に決まった量のペレットを与え、日中はチモシーを常に食べられる環境に。
ペレットをあげないという考え方は一つの方法ですが、すべてのうさぎに当てはまるわけではありません。大切なのは、「その子に合ったリズムで、自然に食べられる量を見つけていくこと」。
こはくのように年齢を重ねても、楽しそうに牧草とペレットを交互に食べる姿を見ていると、バランスを保つことの大切さを改めて感じます。
まとめ:うさぎの年齢と体調に合わせて、無理なく続けられるフードを

うさぎのペレットは、年齢や体調によって最適な種類が変わります。
子うさぎには骨や筋肉をつくる高たんぱくタイプ、成うさぎには体重維持を意識したチモシーベース、そしてシニアうさぎには繊維質が多く消化にやさしいタイプが向いています。
どの時期も共通して大切なのは、「牧草を主食にして、ペレットは補助として与える」ことです。
我が家でも、こはく(9歳)とひすい(5歳)の食欲やうんちの状態を毎日観察しながら、量や種類を少しずつ調整しています。好みや体質によって合うペレットは違うため、口コミの評価よりも「その子に合うかどうか」を重視して選ぶのが一番です。
ペレット選びは一度決めたら終わりではなく、ライフステージに合わせて見直していくことが、長く健康に暮らすためのポイントになります。
うさぎの年齢や個性に寄り添った食事を意識することで、毛艶や食欲、元気な表情にもきっと変化が見られるはずです。今日から少しずつ、あなたのうさぎに合ったペレットを見つけてあげてください。

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