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リチャードソンジリスと砂風呂の不思議な関係|発情期・気分・環境とのつながりとは

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リチャードソンジリス情報館
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「リチャードソンジリスって、砂風呂が好きなはずじゃないの?」

そう思っていたのに、ある日を境にピタリと入らなくなる…。我が家のジリスでもそんな不思議な変化が起きました。

今回は、発情期を境に砂風呂への反応が変わった我が家の子の様子をもとに、「なぜ砂風呂に入らなくなるのか?」をテーマに考察してみたいと思います。

気分や性格、環境や発情期などさまざまな要因が関係しているかもしれません。これからお迎え予定の方や、すでに飼育中で「最近入らないな?」と感じている飼い主さんにとって、何かヒントになる内容になれば嬉しいです。

我が家のリチャードソンジリスの“砂風呂事情”

うちの子(男の子)は、以前は毎日のように砂風呂に入っていました。特に春〜初夏の発情期には、砂を掘ったり転がったりして楽しそうに砂浴びをしていたのです。

ところが発情期が落ち着いた頃から、砂風呂に全く入らなくなり、「あれ?嫌いになったの?」と思うほど見向きもしない期間が続きました。いわゆる“キャンセル界隈”入りです。

最近になってまた少し入る様子が見られるようになったものの、その頻度は以前ほどではありません。こうした変化に対して、「これは体調?気分?それとも環境?発情期だけの反応?」と疑問が膨らんでいきました。

発情期と砂浴び行動の関係性

リチャードソンジリスにとって発情期は、行動や感情の変化が大きく表れる時期です。特にオスは、縄張り意識やニオイ付け行動が強まる傾向があり、その一環として「砂浴び」を盛んに行うことがあります。

砂の中で転がったり、後ろ足で蹴り上げるような仕草を見せたり、全身に砂を擦りつけるような動きが見られるのは、まさにその表れかもしれません。

これは単なる清潔保持のためだけでなく、発情によって高ぶった気持ちや、身体から出る皮脂・ニオイをコントロールする本能的な行動の一部とも考えられます。

詳しくは、リチャードソンジリスのニオイ対策記事でもご紹介していますが、発情期の“匂いの強まり”と砂浴び行動は密接なつながりがあるように思えます。

入らなくなった理由を考えてみる

以前はよく入っていたのに、ある時期から急に砂風呂に興味を示さなくなる…。そんな変化には、いくつかの理由が考えられます。

① 性格や気分のムラ

リチャードソンジリスには個性があります。好奇心旺盛な子もいれば、慎重でマイペースな子もいます。うちの子も、もともと「気分屋」な性格で、性格タイプ別の傾向からしても、気分次第で行動がガラリと変わるタイプです。

② 発情期後のホルモン変化

発情期を終えると、ホルモンバランスが落ち着き、ニオイ付けやマーキング行動も減る傾向があります。それに伴い、「砂風呂への執着」が薄れるのかもしれません。

③ 砂の匂いや清潔さ

意外と見落としがちなのが、砂の状態です。使い古した砂や湿気を帯びた砂は、ジリスにとって「快適ではない」可能性があります。ニオイに敏感な動物なので、砂が清潔でなければ入りたがらないことも。

④ 体調やストレス

動きが鈍くなったり、食欲が落ちていたりする場合は、体調が影響している可能性も。環境の変化や引っ越し、音や気温のストレスなどが砂浴びの意欲を低下させることがあります。行動の異変チェックもあわせて確認してみましょう。

最近また入ったのはなぜ?行動の変化から考察

しばらく砂風呂に見向きもしなかったうちのジリスですが、最近になってまた少しずつ入るようになりました。その理由を考えてみると、いくつか思い当たる点があります。

① 気温や湿度の変化

季節の変わり目に入るようになった場合、気温や湿度の変化によって体感的に“砂の快適さ”が変化した可能性があります。湿気が少ない時期は、砂がふわっとして気持ちよく感じるのかもしれません。

② 砂の交換や環境の見直し

砂を新しいものに交換した直後、または砂風呂の位置を少し変えたタイミングで再び入るようになったことがありました。砂の質やにおい、周囲の安心感が再び満たされたのかもしれません。

③ ペレットや栄養環境の改善

与えているペレットを切り替えた時期と重なっていたのも気になった点です。もしかすると、体調や毛並みに影響する栄養バランスの改善が、気持ちにも影響していたのかも…?詳しくはペレット選びの記事でも紹介しています。

これらの変化が重なって、「また砂浴びしてみようかな?」と思えるようになったのかもしれません。ジリスにとっての“快適なきっかけ”は、思ったよりも繊細で多様です。

砂風呂の設置環境やタイミングの工夫

ジリスが砂風呂に入りたくなるような環境を整えるには、いくつかの工夫が役立ちます。飼い主として「押しつけないけど、いつでも選べる」状態を作ってあげることがポイントです。

① 静かな場所に設置する

砂風呂は、騒がしい場所や人の通り道の近くよりも、落ち着いた場所に置くのが理想です。安心して体を転がせる空間であることが、入るかどうかに大きく影響します。

② ケージの中に常設するか、時間限定で出すか

常に砂風呂を置いておくと、ジリスのタイミングで自由に使える反面、砂が汚れやすいというデメリットもあります。逆に、毎日決まった時間に出すと“楽しみな習慣”になることも。どちらが合うかは性格次第です。

③ 砂の種類を変えてみる

砂風呂用の砂にもさまざまな種類があります。細かさ・香り・吸湿性などの違いによって好みが分かれるため、いくつか試してみるのもひとつの方法です。

④ お迎えグッズとしての準備も大切

お迎え初日から砂風呂があると、ジリスが安心しやすいという意見もあります。詳しくはお迎えグッズまとめをご覧ください。

注意点:無理に入れようとしない・砂の種類と交換頻度など

砂風呂は「楽しみ」として取り入れるものなので、ジリス自身が入らないときに無理に誘導したり、手で入れようとするのは逆効果です。以下の点にも注意しましょう。

① 無理強いはNG

砂風呂に全く入らないときでも、あくまで“選べる環境”を用意することが大切です。無理やり入れると砂風呂=怖い場所という認識になってしまう恐れがあります。

② 砂は清潔を保つ

使い続けていると、皮脂や抜け毛、湿気を含んでジリスにとって不快な状態になります。最低でも週1回の交換、できれば数日に1回入れ替えると安心です。

③ 砂の粉塵・素材にも注意

細かすぎる砂や香料付きの砂は、呼吸器に負担をかけることがあります。無香料・自然素材のものを選び、風通しのよい場所で使用するのがおすすめです。

④ 年齢・体調によって使い方を調整

高齢期や病後の個体は、砂浴びの頻度が減ることがあります。それも「その子の今の状態」として受け止めて、様子を見ながら無理なく取り入れていきましょう。

まとめ:砂風呂は「義務」ではなく「選択肢」でもいいかも?

リチャードソンジリスにとって砂風呂は大切な習慣のひとつですが、「毎日絶対に入らなければいけない」というものではありません。

発情期には積極的に使っていたのに、終わると全く入らなくなる。我が家のようなケースも決して珍しくなく、それはその子なりの体調や気分、生活リズムの表れなのだと思います。

大切なのは、「いつでも選べる環境」を用意してあげること。そして、無理に入らせようとせず、興味を持つ瞬間を優しく見守ることです。

砂風呂を通して見える、ジリスの小さな気持ちの変化や生活のリズム。その不思議な関係を、これからも一緒に観察していけたら嬉しいですね🐿️

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