元気に走り回る姿がたまらなく愛らしいリチャードソンジリス。そんな彼らの健康を支えるカギは、なんといっても毎日の食事とおやつにあります。
「どんな食べ物が合っているの?」「おやつって何をあげればいいの?」——この記事では、我が家のジリス『ライ』の食生活をベースに、主食の選び方からおすすめのおやつまで、リアルな実体験を交えてご紹介します。
これからジリスをお迎えする方にも、すでに一緒に暮らしている方にもきっと参考になるはずです。毎日の食事タイムがもっと楽しく、もっと安心になるよう、一緒に学んでいきましょう!

1. リチャードソンジリスってどんな動物?
リチャードソンジリスは、プレーリードッグに似た見た目と、まんまるな体つきが魅力の小型げっ歯類です。北アメリカ原産で、本来は草原や地中で暮らす「地リス」の仲間。近年では日本でもペットとして人気が高まっており、SNSなどでもその愛らしい姿を目にすることが増えました。
活発で運動好きな一方、警戒心が強く、環境の変化に敏感な一面もあります。慣れてくると飼い主の手からごはんをもらったり、呼びかけに反応してくれるようになったりと、信頼関係を築く楽しさも味わえます。
鳴き声をあげたり、仰向けになって寝ていたり、うたた寝中に突然ぴくっと反応したり……その仕草ひとつひとつが本当に個性豊かで、見ていて飽きません。
プレーリードッグと見た目が似ているため混同されがちですが、実は性格や鳴き声、飼いやすさなどにも違いがあります。違いが気になる方は、プレーリードッグとリチャードソンジリスの違い|性格・鳴き声・飼いやすさを比較をご覧ください。
また、ジリスの性格や飼育ポイントをさらに詳しく知りたい方は、【2025年版】リチャードソンジリスの魅力と飼育ガイド|価格・性格・初心者向けポイントまで徹底解説もおすすめです。
そんな彼らにとって、毎日の「ごはん時間」は心と体の元気をつくる大切な時間。次章では、基本の食事内容についてご紹介します。
2. 基本の食事内容
リチャードソンジリスの健康を保つうえで、毎日の主食はとても大切です。私たちが思っている以上に、食べるものの影響を受けやすい動物だからこそ、栄養バランスや食材選びには気をつけたいところです。
ここでは、我が家の「ライ」が毎日食べている主食の内容を、実体験を交えてご紹介します。
● チモシー(牧草)
チモシーはジリスの主食のひとつ。歯の伸びすぎを防ぎ、腸の動きを促す繊維が豊富な食材です。我が家ではケージ内に常時設置しており、ライは好きなタイミングで自由に食べています。
特に開けたてのチモシーの袋を見せると、興味津々で寄ってきてくれるので、新鮮さも大事なポイント。食べる量にムラがある日は、柔らかめの二番刈りや、香りの強いものを選ぶようにしています。
チモシーの種類や選び方については、こちらのチモシー完全ガイドも参考になります。うさぎ向けの内容ですが、ジリスにも当てはまるポイントが多く、保存方法やおすすめブランドも紹介されています。
● ペレット
総合栄養食として与えているのがペレットです。我が家では朝と夕方の2回、ライに与えています。食べる様子や排泄の状態を見ながら、量を微調整することも。
ジリス専用ペレットが少ないため、小動物用やうさぎ用の高繊維ペレットから選ぶことが多いですが、成分表をしっかり確認して選ぶのがポイントです。
より詳しい選び方は、ペレット比較ガイドでも紹介しています。
● 野菜・果物などの補助食品
ビタミンや水分補給の意味で、たまに与えるのが新鮮な野菜や果物です。にんじん、小松菜、かぼちゃ、りんごなどを少量ずつ。与えるときは乾燥系おやつとうまく組み合わせて、バランスが偏らないようにしています。
ただし、水分が多すぎる野菜や糖分の高い果物は、体調やうんちの状態を見ながら慎重に調整しています。
こうした主食のバランスをベースに、おやつで楽しみをプラスしていくのがライの食事スタイルです。

3. 我が家のジリス「ライ」のごはん事情
我が家のリチャードソンジリス「ライ」は、2023年にお迎えしてから2年目。とにかく食べることが大好きで、食事の時間になると飛び跳ねてアピールしてくれる元気っ子です。
● 1日の食事ルーティン
- 朝:ペレットを与えてから部屋んぽスタート。その後のお楽しみは「おやつタイム」で、えん麦や贅沢りんごをスプーン1杯ほどあげています。
- チモシー:ケージ内に常に用意してあり、好きなときに自由に食べられるようにしています。
- 夕方:再びペレットを与え、部屋んぽ後にまたおやつ。内容は朝と同じことが多いです。
● 食いつきのいい食材・たまに登場するもの
特にお気に入りなのがえん麦と贅沢りんご。袋の音を聞いただけで飛びついてくるほどです。また、気分によっては生野菜や果物も登場し、時折の変化を楽しんでいます。
ミルワームも換毛期などに登場する「特別なおやつ」として活用しており、最初は驚いていたものの、今では喜んで食べるようになりました。ただし高カロリーなので頻度と量には注意しています。
4. 元気の源!おすすめのおやつ5選
我が家のジリス「ライ」にとって、おやつの時間は一番楽しみにしているひととき。部屋んぽが終わると、ケージに戻る前にちょこんとお座りして、こちらをじっと見つめてきます。「今日のおやつは?」と聞こえてきそうなその表情に、ついついご褒美を用意してしまいます。
ただし、おやつはあくまでも「主食の補助」。健康を保ちつつ、ライの楽しみにもなるように、日々試行錯誤しています。ここでは、ライが特にお気に入りの5つのおやつをご紹介します。
① パパイヤ(ドライ)
自然な甘みと香りで、初めてでも手に取りやすいドライパパイヤ。我が家では換毛期や食欲が落ちているときにも登場します。少量を手から与えると、指先をぺろぺろなめるようにして食べる姿がとてもかわいいです。
② 乾燥にんじん
ザクザクとした噛みごたえがあり、噛む音が「ポリッポリッ」と心地よいのが乾燥にんじん。ライはこの音を聞いているだけでご機嫌になります。お皿に入れるとすぐ持ち去って、お気に入りの場所でゆっくり食べるのがいつものスタイルです。
③ えん麦(オーツ麦)
ライの大定番!スプーンに入れた瞬間からソワソワし始めて、スプーンを差し出すと手でギュッとつかむようにして食べます。毎朝のルーティンになっていて、「今日も元気だな」と感じられる大切な確認タイムでもあります。
④ 野菜ドライチップ(小松菜・ブロッコリー・タンポポなど)
生野菜もたまにあげますが、保存や管理のしやすさからドライチップ系も愛用しています。小松菜やブロッコリーは栄養価も高く、手軽に与えられるのでとても便利。カリカリと楽しそうに咀嚼する姿が見られます。
⑤ ミルワーム(乾燥 or 生)※特別なときに
少し好みが分かれるおやつですが、ライは今ではミルワームが大好き。換毛期や体力が落ちている時期にあげると、元気が戻ってくる感じがします。最初はちょっと警戒していましたが、今では見せただけで突進してきます(笑)。
栄養価が高い反面、脂肪分も多いので、週に1〜2回、ごく少量だけ与えるようにしています。詳しくはこちらの記事でも解説しています。
5. おやつの与え方と注意点
ジリスにとっておやつは楽しみのひとつですが、与えすぎは健康を損なう原因にもなります。ここでは、我が家で気をつけているおやつの与え方や注意点をご紹介します。
● 与える量と頻度の目安
基本的には1日2回、朝と夕方の部屋んぽ後にスプーン1杯程度が我が家のスタイルです。内容はえん麦や贅沢りんごなど、ライのお気に入りを中心にしています。
乾燥にんじんやパパイヤなど、噛み応えがあって満足感のあるおやつも、1回に1〜2個程度がちょうどよい分量。ミルワームのような高カロリーなものは、週1〜2回の特別ご褒美として与えるようにしています。
● 偏食・肥満のリスクに注意
おやつばかり食べてしまうと、ペレットやチモシーを残すようになり、栄養バランスが崩れるおそれがあります。実際にライも、えん麦が多すぎるとペレットの食べが悪くなることがあったため、量を調整して対応しました。
また、ナッツや種子類(ひまわりの種、クルミなど)は脂質が非常に高いため、基本的に我が家では使用していません。
● NG食材にも気をつけよう
一見健康そうに見えても、ジリスには与えてはいけない食べ物もたくさんあります。玉ねぎ、チョコレート、パンなどの加工食品、人間用のおやつは厳禁です。詳しくは以下の記事でまとめています。
● 手から与えるとスキンシップにも◎
おやつはただの栄養補給ではなく、飼い主との信頼関係を築くツールでもあります。スプーンや手から優しく差し出すことで、ジリスとの距離がぐっと縮まります。
ライも手渡しのおやつの時間が大好きで、最近では「お手」をするような動きを見せてくれるようになりました。
6. ジリスとの食事タイムを楽しもう
リチャードソンジリスとの生活の中で、「食事の時間」はただの栄養補給ではなく、信頼を深める大切な時間です。工夫次第で、もっと楽しく快適に過ごすことができます。
● 食器やおやつグッズを工夫する
我が家では、浅くて安定感のある陶器の食器を使っています。軽すぎるとひっくり返されてしまうので、ずっしりした器が◎。
また、えん麦や乾燥野菜はスプーンで与えるのがルーティン。ライはこのスプーンの登場と音を覚えていて、部屋んぽからすぐに戻ってくることも(笑)。
● 食事スペースは安全・快適に
チモシーはケージ内に常備しておき、いつでも食べられるようにしています。新しい牧草を補充すると、すぐに顔をうずめてモグモグ…新鮮な香りも大事なポイントです。
食事中に静かに見守ってあげることで、安心して食べられる空間が生まれます。
● ごはんの時間は「楽しみの時間」
おやつをあげるときには、必ず名前を呼んだり声をかけるようにしています。「ライ、ごはんだよ~」「おやついる?」と声をかけると、ちゃんと反応してくれるのがたまりません。
ただ食べさせるだけでなく、愛情と信頼を育むコミュニケーションの時間として、ぜひ食事タイムを楽しんでみてください。
ジリスとの生活は、日々のこうした小さな積み重ねが大きな喜びにつながります。次章では、この記事内で紹介した役立つリンクをまとめていますので、ぜひ活用してみてください。
おまけ:おすすめグッズやおやつをもっと知りたい方へ
この記事でご紹介したおやつや食器、日々のお世話に使っているグッズは、楽天ROOMにもまとめています。
我が家のジリス「ライ」が実際に使っているものや、おすすめのおやつ・便利アイテムを中心に掲載していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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