うさぎって、見ているだけで癒される存在ですよね。
ふわふわの毛並みに、つぶらな瞳、静かでおだやかな印象…
「犬や猫よりも飼いやすそう」と思って、うさぎを選んだという方も多いのではないでしょうか。
でも、実際に飼ってみるとどうでしょう?
・掃除しても掃除しても舞う抜け毛
・思い通りにならない食事管理
・抱っこしようとすると逃げる、嫌がる
・病気になっても気づきにくい…
見た目の可愛さとは裏腹に、意外と手がかかる部分が多くて驚かされた方もいるかもしれません。
この記事では、わたしが実際にうさぎを飼ってきた中で「これが大変だった…!」と感じたことを5つに絞ってご紹介します。
初めてうさぎを迎える方や、同じように困っている飼い主さんの参考になればうれしいです。

換毛期の毛づくろいと抜け毛地獄
うさぎを飼っていて、もっとも神経を使うのが「換毛期」です。
見た目にはふわっとした毛が舞うくらいですが、実際には想像以上の抜け毛が体に絡まり、
健康にも命にも関わる深刻なリスクになります。
すぐに病院に駆け込み、手術でなんとか命を救うことができました。
まさか9歳になってこんな大換毛を迎えるとは思っておらず、油断していた自分を本当に反省しました。
このときの詳しい体験談は、こちらの記事にまとめています:
▶ 腸閉塞で手術になったうさぎの保険体験記
▶ 換毛期は甘く見ないで!注意点と準備するべきこと
ブラシを嫌がる子も多いですが、なるべくストレスをかけずにケアできるアイテム選びが重要です。
おすすめのブラシや換毛期グッズについてはこちらの記事でまとめています:
▶ 換毛期のためのおすすめブラッシンググッズまとめ
2. 食事とおやつ、正解がわからない
うさぎにとって「食事」は健康を左右する非常に大切なポイントですが、
初心者のうちは「何をあげればいいの?」「おやつってどこまでOK?」と悩むことが本当に多いです。
基本は牧草(チモシー)とペレットですが、ペレットの種類も多すぎて、
● どれが主食用?
● 成分バランスは?
● 年齢ごとに変えるべき?
など、選ぶだけでも一苦労。
そして意外と落とし穴なのが「おやつ」です。
にんじんやバナナなどをあげたくなりますが、糖分やカロリーの取りすぎには要注意。
ついつい可愛さに負けてしまいますが、健康のためにはバランスが第一です。
おやつのカロリーや与え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ うさぎのおやつ、カロリーと量の目安は?
また、チモシーの選び方や種類ごとの違いについては、こちらのガイドが参考になります。
▶ チモシー徹底ガイド|うちの子に合うのはどれ?
我が家で実際に使っているフードやおやつ、ブラシなどは楽天ROOMにまとめています。気になる方はこちらもどうぞ

3. 健康チェックと体調管理の難しさ
うさぎは「体調が悪いです」と自分からは教えてくれません。
むしろ、野生の本能で具合が悪くても平気なふりをするため、
飼い主が毎日のちょっとした変化に気づいてあげる必要があります。
● ごはんの食べ方が遅い
● 水を飲む量が少ない
● 便の大きさや量が減っている
● いつもと違う場所でじっとしている
こうしたサインはすべて、「何かがおかしいかもしれない」という体からの小さなSOSです。
実際、うちのこはくも過去に何度か「なんとなく元気がないな…」と感じた翌日に、
うっ滞や体調不良で通院したことがありました。
その経験から、毎日の健康チェックは習慣にしています。
見落としやすいけれど大切な健康チェックのポイントは、こちらの記事にまとめています:
▶ 毎日の健康チェックで守る、うさぎの命
また、温度や湿度、ケージ環境なども体調に直結します。
日常のお世話や注意点をまとめた総合的なガイドもあわせてご覧ください:
▶ はじめてでも安心!うさぎの基本の飼い方ガイド
4. ケージ・生活環境づくりの落とし穴
うさぎはとても繊細な動物です。
大きな音や急な温度変化、湿度の高さなど、人間にとっては些細なことでも体調を崩す原因になります。
特に高齢になったこはくには、寒暖差や湿気がダイレクトに響きます。
今では1年中エアコン+加湿器・除湿機を併用して、ケージ周りの環境は常に一定を保つようにしています。
また、ケージそのもののレイアウトも意外と重要です。
● トイレの位置が気に入らない
● 床材が滑ってストレスになっている
● 動線が狭くてイライラしている
こうした小さなストレスが蓄積して、体調に影響することもあります。
「快適な環境づくり=飼い主の安心」にもつながるので、
温湿度管理・床材・動線などは、季節や年齢に合わせて定期的に見直すのがおすすめです。

5. 抱っこ・触れ合いが想像と違った
「うさぎ=なつく」「抱っこができる」と思っていたのに、
いざ飼ってみると逃げる・暴れる・嫌がる…
このギャップに戸惑った方は多いのではないでしょうか。
うちのこはくも抱っこが大の苦手です。
ひすいもそんなに好きではありませんが、抱き上げると比較的おとなしくしてくれる方です。
ただ、どちらも「自分から甘えて膝に乗ってくる」タイプではありません。
我が家では無理に触るのではなく、
● ごはんの前に声をかける
● ケージ越しに撫でさせてもらう
● 掃除中にそっとなでる
など、「嫌がらない触れ方」を意識するようにしています。
無理に慣れさせようとせず、「この子なりの距離感」を尊重してあげること。
それが結果的に、うさぎとの信頼関係を深める近道だと思っています。

まとめ|大変だけど、やっぱり一緒にいたい存在
うさぎとの暮らしは、決して「楽で手がかからないペット」ではありません。
換毛期、食事管理、体調の変化、環境づくり、触れ合いの距離感…。
ひとつひとつが、飼い主にとっては試行錯誤の連続です。
ですが、その分だけ一緒に過ごす日々の尊さを感じられるのも事実。
元気に走る姿、安心して眠る姿、お気に入りの場所でくつろぐ表情――
そうした小さな瞬間の積み重ねが、かけがえのない時間になります。
困ることも多いけれど、それ以上に
「この子がうちに来てくれてよかった」と思える毎日。
この記事が、少しでも誰かの気づきや安心につながれば嬉しいです。
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