リチャードソンジリスの睡眠時間はどれくらい?活動期と冬眠期の違いを解説

リチャードソンジリスが眠る姿をやさしく描いたアイキャッチ画像です。淡いベージュ背景に、中央で丸まって眠る姿をイラスト化しています。

リチャードソンジリスは日中に活発に動き回る地リスとして知られていますが、意外と知られていないのが「睡眠時間」や「眠り方」。
「いつ寝ているの?」「夜は起きてるの?」と気になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

実際のところ、リチャードソンジリスの睡眠リズムは季節によって大きく変わります。
本記事では、活動期(春〜秋)と冬眠期(冬〜初春)の違いを中心に、野生下・飼育下での眠り方の特徴をわかりやすく解説します。

リチャードソンジリスは夜行性?昼行性?

難しくないの?知識と準備で変わる理由を解説します。

リチャードソンジリスは完全な昼行性の動物です。朝日が昇ると巣穴から出て活動を始め、夕方になると再び地中に戻って休息します。

野生下では、外敵が少なく視界が確保しやすい明るい時間帯を中心に行動するため、夜間に地上へ出ることはほとんどありません。

日中はエサ探しや毛づくろい、警戒行動、仲間とのコミュニケーションなどを行い、活動量が非常に高い一方で、夕方以降は体力回復のために長い休息時間を取ります。

この規則的なリズムは、体内時計によって強く支えられています。

飼育下でもその性質は変わらず、朝から夕方にかけて元気に動き回り、夜は巣箱や寝床にこもって静かに過ごします。
人間と似た生活リズムを持っているため、昼間に世話やスキンシップを取りやすいという点も魅力です。

ただし、照明が明るすぎたり、夜遅くまで物音が続く環境では、睡眠リズムが乱れることがあります。

自然な昼夜の明暗サイクルを意識し、朝は光を入れ、夜は静かで暗い環境をつくってあげることが大切です。

活動期の睡眠と休息リズム

ふかふかのクッションに頭をうずめて眠るリチャードソンジリス。安心しきった表情がとても愛らしい一枚です。

リチャードソンジリスが最も活発に動くのは、春から秋にかけての「活動期」です。

日中に地上へ出て採食や警戒、毛づくろいなどを行い、夜になると地中の巣穴に戻って休みます。基本的には昼行性の動物であり、夜はしっかり休む生活リズムを持っています。

野生下の観察記録によると、彼らは日没前後から日の出までの約10〜12時間程度を巣穴内で過ごすとされています。
そのうちの大部分は眠って過ごしており、季節や気温によってはもう少し長く休むこともあります。

また、昼間でも外敵の少ない時間帯には短い休憩や仮眠を取ることもあります。これは、長時間の活動による疲労回復や体温調整のためと考えられています。

特に飼育下では、飼い主が夜間に動きを観察することが少ないため「いつ寝ているのかわからない」と感じる方も多いですが、実際には夜間のほとんどを静かに過ごしています。
照明を落とした部屋では、巣箱や寝床で丸くなって眠っている姿が見られるでしょう。

つまり活動期のリチャードソンジリスは、昼に活動・夜に睡眠という規則的なリズムを持ち、1日のうちおよそ10時間前後を睡眠・休息にあてていると考えられます。

冬眠期の睡眠(休眠)について

リチャードソンジリスがクッションでへそ天で眠っている様子

リチャードソンジリスは、寒い季節になると長期間の冬眠に入ります。

これは、気温が下がり食料が乏しくなる冬を生き延びるための生理的な適応で、一般的に4〜8か月ほど地下で過ごすといわれています。

冬眠中は体温が平常時よりも大きく下がり、心拍数や呼吸もゆっくりになります。いわば、体の活動を最低限に抑えた「仮死状態」に近い状態です。そのため、通常の意味での「眠っている」とは少し異なり、エネルギーを極限まで節約するための特殊な休息と考えられます。

興味深いのは、完全に眠り続けているわけではないという点です。リチャードソンジリスは冬眠の途中で何度か中間覚醒という短い目覚めの状態を挟みます。

このときは体温が一時的に上昇し、巣穴の中で静かに身を丸めたまま過ごします。食事や排泄はせず、再び深い休眠状態へ戻ります。

このサイクルを繰り返しながら、春の訪れを待ち続けるのです。つまり冬眠中も完全な無意識状態ではなく、短い覚醒と再休眠を交互に繰り返すリズムを持っているということになります。

飼育下では室温管理や日照時間によって冬眠しない個体も多く、通年で活動を続けるケースもあります。その場合は季節による睡眠リズムの変化が少なく、夜間にしっかり休むパターンが一般的です。

眠っている時の姿や行動

飼い主のお腹の上でリラックスして眠るリチャードソンジリス

眠っているリチャードソンジリスは、とても穏やかで可愛らしい姿を見せてくれます。
体を小さく丸めて目を閉じ、前足を顔の下に入れたり、尻尾を体に巻きつけるようにして眠るのが一般的です。

まるで毛布にくるまるような姿勢で、安心して休んでいることがわかります。

眠りが深いときは呼吸がゆっくりになり、体をぴくぴくと小刻みに動かすこともあります。これは夢を見ている可能性もあり、リスたちにもレム睡眠に近い浅い眠りの時間が存在すると考えられています。

お気に入りの寝床は個体によって違い、布製ハウスの奥で丸まる子もいれば、トンネルの中で眠る子、巣箱の藁を自分で整えて眠る子もいます。
寝る前に前足で寝床を掘るような仕草をするのは、本能的に“安全な巣作り”をしているサインです。

このような姿を観察できるのは、リチャードソンジリスが安心して生活できている証拠。
日常の何気ない「眠る時間」にも、その子の性格や信頼関係があらわれているのです。

飼育下での睡眠観察と注意点

木製のブロックに「注意点」と書かれた文字が並んでいるイメージ

飼育下のリチャードソンジリスは、野生と違って安全な環境で生活しているため、巣穴を掘らずにケージ内で眠るのが一般的です。巣箱や布、トンネル型のベッドなど、落ち着ける空間を好んで使用します。

夜は照明を落とすと自然と静かになり、毛布や寝床の中で丸くなって眠る姿が見られます。
活動時間は日中中心で、朝方から夕方にかけてが最も活発な時間帯です。そのため、夜間はほとんどを睡眠にあてていると考えられます。

飼い主が観察できる時間帯に動いていることが多いため、「うちの子はあまり寝ていないのでは?」と思う方もいますが、実際には人が寝ている間にしっかり休息を取っています。昼間も、時折ケージの隅で目を閉じたり、横になってウトウトする様子が見られるでしょう。

睡眠環境を整えるには、静かで暗い環境をつくることが大切です。特に夜間はテレビや照明の明るさがストレスになる場合があるため、ケージの位置や遮光対策を見直してあげましょう。

温度は20〜25℃前後を保つと快適に過ごせます。

また、睡眠リズムの乱れは体調不良のサインであることもあります。夜中に頻繁に動き回る、昼間も落ち着かない、巣箱にこもったまま出てこないなどの変化が見られた場合は、早めに動物病院へ相談するのがおすすめです。

まとめ:リチャードソンジリスの睡眠は季節とともに変化する

記事のまとめパートに使用するイメージ 重要ポイントを振り返る場面

リチャードソンジリスの睡眠は、季節によって大きく変化します。活動期には昼間に動き回り、夜は巣箱や寝床で10時間前後の睡眠を取る一方で、冬眠期には代謝を下げて数か月間を地下で過ごします。

冬眠中は完全な無意識状態ではなく、短い「中間覚醒」を挟みながら深い休眠と浅い眠りを繰り返すという、非常に特殊なリズムを持っています。

飼育下では冬眠しない個体も多く、夜間にしっかり眠る生活を送るケースがほとんどです。静かで落ち着いた環境を整えてあげることで、安心して休息を取ることができるでしょう。

小さな体で一日中よく動くリチャードソンジリスにとって、十分な睡眠は健康を保つために欠かせない時間です。
「静かにしている時間も大切な休息なんだ」と理解し、見守る気持ちで過ごしてあげてください。

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