ふっくらした体がかわいらしいリチャードソンジリスですが、実は「太りすぎ」に注意が必要です。脂肪がつきすぎると、足腰への負担や内臓疾患のリスクも高まります。
本記事では、健康を守るための適正体重の目安と、無理のない肥満対策のコツを詳しく解説いたします。ライのように元気で長生きしてもらうために、日々の食事と運動を見直してみましょう。

リチャードソンジリスの平均体重と適正体重

生後6〜8か月の成長期を過ぎると体重は安定し、以後は食事や運動量で変化します。
太りすぎの目安
- 体を横から見たときに「ずんぐり」している
- お腹まわりが地面に近い・くびれがない
- 肋骨の感触がまったくわからない
適正体型のチェック
- 背中からなでて軽く肋骨を感じる
- 上から見てうっすらくびれがある
- 動きが軽やかで、よく立ち上がる
ライのように普段から元気に動き回る子でも、発情期や換毛期のあとに体重が変動することがあります。
季節の変わり目には、週1回の体重チェックをおすすめします。

太りすぎのサインとは?

リチャードソンジリスは毛がふわふわしているため、見た目では太っているかどうか分かりにくいことがあります。
そこで、日常の様子からチェックできるポイントをいくつかご紹介します。
見た目でわかるサイン
- お腹が丸く、地面に近づいている
- 背中から見たときにくびれがない
- 首元やおしりまわりにたるみがある
行動からわかるサイン
- 運動量が減ってきた(走らなくなった)
- 寝ている時間が長くなった
- おやつをねだる頻度が増えた
健康チェックのポイント
- 週1回の体重測定を習慣にする
- 記録をつけて、1か月単位で増減を確認する
- 動物病院で定期的に健康チェックを受ける
かわいい姿を長く見守るためにも、見た目・行動・体重の3つを意識して観察してあげましょう。
肥満の原因と対策

リチャードソンジリスが太ってしまう原因は、主に食事内容と運動量のバランスにあります。
かわいさのあまりおやつを多く与えすぎることも、よくある原因のひとつです。
高カロリーなおやつの与えすぎ
- ヒマワリの種やナッツ類を毎日与えている
- ドライフルーツをたくさん食べている
- 人間の食べ物をつい分けてしまう

運動不足も大きな要因
- ゲージの外に出る時間が短い
- 登ったり走ったりする遊び場が少ない
- 昼間にあまり動かない
発情期・冬眠準備による一時的な増量
体重が元に戻らない、動きが鈍くなったなどの変化がある場合は、肥満が進んでいる可能性があるため注意しましょう。

日常でできる予防のコツ
- 食事の量と回数を一定に保つ
- 体重をグラフにして変化を見える化する
- おやつは「ごほうび」として限定的に与える

リチャードソンジリスのダイエット方法

肥満気味になってしまっても、焦らずに少しずつ改善していくことが大切です。
リチャードソンジリスは繊細な体質なので、急な食事制限や運動増加は禁物です。
① ペレットと野菜のバランスを見直す
- 主食のペレットは、1日あたり体重の5%程度を目安に
- にんじんやキャベツなどの野菜は、毎日少量ずつ
- おやつは脂肪分の少ない乾燥野菜や牧草チップがおすすめ

② 遊びながら運動量を増やす
- 部屋んぽの時間を1日20〜30分に延ばす
- トンネル・登り木・ボール遊びで自然に動かす
- 高低差のある空間づくりで、登る・降りる動作を増やす

③ 体重測定と記録の習慣化
- 週1回、同じ時間帯・同じ条件で体重を測る
- キッチンスケールにタッパーなどを置いて安全に測定
- 数値をノートやアプリで記録して推移をチェック
④ 飼い主さんが焦らないこと
急に痩せさせると体力を落としたり、胃腸トラブルを起こすこともあります。
体調を見ながら、2〜3か月かけてゆっくりと理想体重に戻していくのが安全です。
「昨日よりちょっと軽くなったかも」くらいのペースで大丈夫です。
楽しみながら健康的に続けていくことが、何よりも長生きへの近道です。
まとめ:理想の体型を維持して健康に長生き

リチャードソンジリスは、小さな体にたくさんのエネルギーを秘めた動物です。
少しの肥満でも足腰や内臓に負担がかかりやすいため、日々の管理がとても大切です。
- オスは300〜450g、メスは250〜400g前後が目安
- おやつは控えめに、ペレットと牧草を中心に
- 部屋んぽや遊びで自然な運動を促す
- 週1回の体重測定で健康チェック
ライのように好奇心いっぱいで元気に走り回る姿を保つためにも、
飼い主さんの観察と小さな工夫が何よりのケアになります。
毎日の食事・遊び・体重記録を通して、
あなたのリチャードソンジリスがいつまでも健康で過ごせるように見守ってあげましょう。

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