【性格・行動観察】リチャードソンジリスの性格って？ライの場合はこんな感じです

リチャードソンジリス情報館

2025.05.28

リチャードソンジリスの性格って？ライの場合はこんな感じです

2025年度も春になり、ペットショップにはリチャードソンジリスが入荷され始めているようですね。毎年この時期になると「お迎えしたいけど、性格ってどんな感じなの？」「懐くの？」という声をSNSでもよく見かけます。

今回は、我が家で一緒に暮らしているリチャードソンジリスのライを例に、実際の性格や行動パターン、飼い主との関係性についてご紹介したいと思います。

リチャードソンジリスは、プレーリードッグの仲間で、もともとは北米の草原地帯に生息している地リスです。野生では群れで生活しており、穴を掘って巣を作る「巣穴生活」が本能として根付いています。

そのため、飼育下でもタオルやフットマット、狭い隙間に潜り込むのが大好き。隠れ家を用意してあげることで、安心して暮らせるようになります。

性格的には臆病で警戒心が強い反面、環境に慣れてくると大胆で活発、好奇心旺盛な一面も見せてくれます。このギャップがたまらなく愛おしいという飼い主さんも多いです。

また、気分の変化が行動に出やすく、「撫でさせてくれる日」もあれば、「全然触らせてくれない日」も。そうした変化も含めて個性として楽しむ姿勢が大切かもしれません。

さらに、音や動きに敏感で、物音や気配に驚いてケージに逃げ込んだり、逆に気になって近づいてきたりと反応もさまざま。慣れてくると呼びかけに反応したり、おやつをねだったりとしっかり飼い主を認識してくれるようになります。

こうした特徴を踏まえて、次に我が家のライくんの場合を詳しくご紹介していきます。

まず一番よく聞かれるのが「リチャードソンジリスって人に懐くの？」という質問。答えとしては「個体差はあるけど、根気よく接していけば人に慣れる子も多い」です。

ライはお迎えした当初から比較的落ち着いていて、今では撫でられるのも嫌がりません。発情期などの一時的な変化はあるものの、飼い主の声にも反応するようになり、「ライ〜」と呼ぶと顔を出してくれることもあります。

とはいえ、リチャードソンジリス全体としては好奇心旺盛だけど、臆病で警戒心が強い性格を持っていると思います。

特に変化が顕著なのが発情期。ライも発情期を迎えると明らかに行動が変わります。

普段よりも活発に走り回ったり、狭いところにぐいぐい入ろうとしたり、なんだか落ち着きがなくなる印象です。そして体重も少しずつ減っていく傾向があるので、発情期の対策やおやつの工夫も大切になってきます。

逆に冬場になると一気に落ち着き、部屋んぽも拒否してずっとフットマットの中で寝ていたり、撫でさせてくれたりと、まるで別の生き物のように大人しくなることも。季節や体調によって性格や行動の出方もかなり違うのが特徴です。

ライは現在、歯のトラブル（オドントーマ）予防のために、定期的に動物病院で歯のカットをしてもらっています。リチャードソンジリスの歯についてはとても重要で、ケアを怠ると深刻な症状につながることも。

動物病院の先生には「歯を切らせてくれるなんておとなしいですね」と言っていただくことがあり、これは信頼関係の賜物かなと感じています。もちろん、最初からそんなにスムーズだったわけではありませんが、少しずつ慣らしていくことでライも安心してくれるようになりました。

おもしろいことに、ライは体重が増えている時期の方が穏やかで、撫でられるのも嫌がらず落ち着いている傾向があります。逆に、発情期で体重が減少するとエネルギーが有り余っているのか、よく動き回り、いたずらっ子モードに突入します。

こうした性格の揺れ動きも、長く付き合っていくと段々と読めるようになり、「今はこういう時期かな」と対応もできるようになります。

リチャードソンジリスは決して犬や猫のようにベタ慣れするタイプではありませんが、ライは飼い主に対して明らかな安心感を見せてくれるようになりました。

部屋んぽ中に寄ってきて匂いをかいでくれたり、足の上にちょこんと乗ってくれたりする瞬間は、本当に心が通った気がします。特に冬場の「甘えモード」は貴重な癒し時間です。

慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、お迎え初期の接し方を丁寧にしていけば、ライのように安心して過ごしてくれるようになると思います。

ライの性格を一言で表すのは難しいですが、「好奇心旺盛で甘えん坊、ちょっと臆病だけど懐いてくれる」そんな魅力的な存在です。

リチャードソンジリスをお迎えしようと思っている方は、個体ごとの性格の違いや季節ごとの変化を楽しむ心構えがあると、より深く絆を築けると思います。

もっと詳しく性格による注意点を知りたい方は、こちらの注意点ガイドも参考にしてみてください。

そして成長期の変化や行動パターンについては、こちらの記事も併せて読むと理解が深まるかもしれません。

これからリチャードソンジリスとの暮らしを始める方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。