リチャードソンジリスは草食性の動物で、主に牧草(チモシーなど)を中心とした食生活が基本です。しかし、牧草だけでは不足しがちなビタミンやミネラル、タンパク質を補うために、専用または代用できる小動物用ペレットを取り入れている飼い主さんも多いです。
「ペレット=主食」ではなく、「補助食やおやつ感覚で栄養バランスを整えるためのアイテム」という位置づけで考えるとよいでしょう。

ペレット選びで大切なポイント
リチャードソンジリスはデリケートな体質の子が多いため、ペレット選びにも注意が必要です。以下の点をチェックしましょう:
- チモシーベースであること:アルファルファよりも低カルシウムで安心
- 添加物が少ないこと:保存料や香料の少ない自然派が理想
- 高タンパク・低脂肪:肥満予防のためにも重要
- サイズや硬さ:齧歯類に合った硬さと形状で歯のケアにも
基本的にはデグーやチンチラ向けのペレットが比較的近い栄養設計になっており、リチャードソンジリスにも代用されることが多いです。
日本で買えるリチャードソンジリス向けペレット4選
国内で入手しやすく、リチャードソンジリスにも適しているペレットを4つご紹介します。実際の飼育者による使用感や口コミも交えて解説していますので、ぜひペレット選びの参考にしてみてください。
① ジリスセレクション(イースター)
日本で数少ない、リチャードソンジリス専用に作られたペレットです。高繊維質のチモシーを主原料に、健康な消化と歯の摩耗をサポートする設計になっています。ビタミン類やミネラルも適切に配合されており、初心者にも扱いやすい定番商品です。
主な口コミ
- 「ポリポリよく食べます!最初は警戒してたけど、今では大好きみたい」
- 「小粒で与えやすい。主食にはしていないけど、安心してあげられる」
- 「匂いもキツくなく、保存も簡単。ジリス初心者さんにはおすすめです」
② OXBOW チンチラ/デグーフード
アメリカ発の小動物フードブランド「OXBOW」が販売するチモシー主原料のペレットです。リチャードソンジリスにも流用可能で、獣医師からも支持されています。高品質な原材料とシンプルな成分構成が特徴で、健康維持に適しています。
主な口コミ
- 「OXBOWの品質には安心感がある。うちのジリスもよく食べてくれます」
- 「他のフードと混ぜて与えています。偏食しないように工夫しやすい」
- 「ちょっと高めだけど、健康重視なのでリピートしてます」
③ ハイペット うさぎのきわみ(補助用)
本来はうさぎ用のプレミアムペレットですが、成分がチモシー中心で余計な添加物が少ないため、副食やおやつ感覚でジリスに与える飼い主さんもいます。固めの粒で歯のケアにもなり、少量与えるにはちょうど良いバランスです。
主な口コミ
「ジリスにもOKとの声を聞いて使ってみたら、本当に好きみたい!」
「香ばしい匂いで食いつき抜群。主食というよりごほうび的に与えています」
「サイズがやや大きめなので、手で割って与えるようにしてます」
④ リチャプレミアムフード(1.5kg)
楽天市場などで販売されている「リチャプレミアムフード」は、リチャードソンジリス専用として設計されたブレンドペレットです。オールステージ対応で、主食として与えることを前提に開発されています。
ペレット状の固形物だけでなく、穀物・乾燥野菜・ハーブなどもミックスされており、見た目にも彩り豊かで嗜好性が高いのが特徴。価格はやや高めですが、1.5kgと大容量なのでコスパ的には悪くありません。
ただし、配合内容には穀物や乾燥フルーツの割合も一定量含まれているため、体質や運動量に応じて調整しながら与えるのがポイントです。偏食や太りすぎには注意が必要です。
主な口コミ
「うちの子は粒状よりも葉っぱ系の部分を好んで食べてます。混ぜごはん的な感じで使ってます」
「香りが良いのか、袋を開けた瞬間からテンションが上がって走ってきます!」
「好きな具だけ選んで食べてしまうので、ちょっと偏りが気になります」
番外編:モンキーフード(モンキーチャウ)について
近年、一部の飼い主さんの間では「モンキーフード(モンキーチャウ)」をリチャードソンジリスに与えているという声も聞かれます。これは本来、実験動物やサル向けに開発されたペレットで、栄養価が非常に高く、海外のブリーダーや研究機関などで使われてきた歴史があります。
たしかにタンパク質やビタミン類が豊富に含まれており、「よく食べる」「毛艶が良くなった」という意見もあるようです。しかし一方で、脂肪分やタンパク質が過剰になることで、リチャードソンジリスには肥満や内臓への負担といったリスクがあると指摘する獣医師もいます。
また、国内では手に入りにくく、Amazonや一部の輸入ショップで取り扱いがある程度。価格も高めで、保存にも気を使う必要があります。
そのため、モンキーフードは上級者向け・補助的な位置づけとして慎重に使うことをおすすめします。初めてリチャードソンジリスを飼う方には、やはりジリスセレクションなど専用ペレットの方が安心です。
どれくらいの量を与えればいいの?朝と晩で分ける?
リチャードソンジリスは牧草中心の食生活が基本ですが、補助として与えるペレットの量は1日あたり5〜10g程度が目安です。
ただし、実際には体重や体調、季節(特に発情期)によって必要量が変わります。たとえば:
- 体重500g前後のとき → やや多めに(7〜10g)
- 体重350g前後のとき → 控えめに(3〜6g)
- 発情期で食欲が落ちるとき → 様子を見ながら減らす
また、我が家のように朝と晩で分けて少量ずつ与える方法もおすすめです。1度にたくさん入れると食べ残しや湿気が心配ですが、分けて与えることで食べるペースも安定しやすくなります。
食べ残しが多い日は量を減らすなど、ジリスの様子を観察しながら調整するのが一番大切です。

我が家のライのお気に入りは?
ライは基本的にジリスセレクションを毎日少量ずつ与えています。粒の大きさもほどよく、ポリポリと良い音を立てながら食べるのが日課です。
ただし、気分屋な一面もあり、日によっては少し食べ残すことも。そんなときは、好物であるミルワームを補助的に使ったり、季節ごとの副食の工夫で変化をつけたりしています。
もちろん、副食を与える際は食べてはいけないものの知識を活かし、リスクのある食材を避けるようにしています。
その日の気分や体調に合わせて、主食と副食のバランスを調整することが、ライにとっても楽しい食生活につながっているようです。
ペレットを食べないときはどうする?
普段食べていたペレットを急に食べなくなることがあります。そんな時は焦らず、以下のような原因を考えてみましょう。
① 体調不良・食欲低下
発情期・季節の変わり目・暑さや寒さのストレスなどで一時的に食欲が落ちることがあります。牧草や水分摂取が維持されていれば、様子を見つつ観察を。数日以上続く場合は早めに獣医さんの受診をおすすめします。
② 飽きた・味に飽きた
ジリスは意外とグルメな一面もあり、毎日同じペレットに飽きてしまうことも。そんな時は、
- 別のペレットを少量混ぜる(徐々に慣らす)
- 副菜として乾燥野菜やミルワームなどを活用する
ことで「食のリズム」を取り戻せることがあります。
③ 鮮度や保管状態の問題
ペレットが湿気たり酸化したりすると、香りや風味が落ちて食べなくなることがあります。密閉容器や乾燥剤を使って、できるだけ開封後は早めに使い切るようにしましょう。
④ 歯のトラブル
前歯や奥歯の不正咬合などで固いものを噛みにくくなっている可能性も。ペレットを口に近づけても反応が薄い、牧草も食べない場合は動物病院で口腔チェックを。
我が家でもライが突然食べなくなったことがありましたが、ミルワームや葉っぱ系のおやつ、副食の季節メニューで少しずつ回復した経験があります。
大事なのは「食べない理由」を見極めて、慌てず対応することです。

まとめ|ペレットは“補助”として上手に使おう
リチャードソンジリスの健康を維持するためには、牧草中心の食生活に加え、ペレットで足りない栄養をカバーするのが理想です。特にお迎え初期や体調が不安定な時期には、お迎え準備品としてもペレットを用意しておくと安心ですね。
飼育を続ける中で気づいたことは、【2025年版】リチャードソンジリスの魅力と飼育ガイドや、季節ごとの食事管理など、知識を少しずつ積み重ねることがとても大切だということです。
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