うさぎの去勢・避妊は必要?オスとメスで違うリスクと実体験

うさぎの去勢・避妊は必要?オスとメスの違いと実体験

うさぎを飼っていると、「去勢や避妊はした方がいいのかな?」と悩む方は少なくありません。
特にオスはスプレー行為や縄張り意識、メスは妊娠や子宮の病気など、日常生活に直結する課題があるからです。
一方で、手術には費用や麻酔のリスクが伴い、簡単に決断できるものではありません。

我が家でも、9歳のミニうさぎ「こはく」と5歳のネザーランドドワーフ「ひすい」がいますが、どちらも去勢をしていません。

また、昔はメスのうさぎも飼っており、オスと一緒にしたことで妊娠・出産を経験しました。
今回はその実体験を踏まえて、オスの去勢・メスの避妊のメリットとリスク、そして去勢・避妊をしない場合の暮らし方について詳しくお伝えします。

ミニうさぎとネザーランドドワーフが並ぶひな祭り風の写真

オスうさぎの去勢について

床に伏せてリラックスするネザーランドドワーフ

去勢のメリット

オスうさぎの去勢にはいくつかのメリットがあります。代表的なのは「スプレー行為の軽減」です。
特に思春期以降のオスは縄張りを主張するため、尿をまき散らすようにスプレーすることがあります。去勢によってこの行動が減るケースは多く、掃除の負担も軽くなります。

また、発情による攻撃性や落ち着きのなさが和らぐこともあります。
さらに、高齢期に増える精巣腫瘍のリスクを下げる効果もあり、健康面でのメリットも期待できます。

去勢のデメリット

一方で、去勢にはリスクもあります。最大のリスクは「全身麻酔」です。
うさぎは犬猫に比べて麻酔リスクが高い動物とされており、特に高齢や体調が安定しない子の場合は注意が必要です。

また、術後は食欲が落ちたり体調を崩すこともあります。さらに去勢後はホルモンバランスが変わり、肥満になりやすくなる子もいます。費用も数万円程度はかかるため、経済的な負担も無視できません。

我が家のオスうさぎ|こはくとひすいの場合

ひすい(5歳)の場合

部屋んぽ中のうさぎのアップ写真

ひすいはネザーランドドワーフの男の子。部屋んぽに出した瞬間からホリホリ行動が始まり、その後は壁や家具に向かってスプレーをすることが多いです。

これは典型的な去勢していないオスの行動で、縄張りを強く主張しているのだと思います。
部屋んぽ後は必ず床や壁を掃除し、防水マットやペットシーツを敷くことで被害を最小限に抑えています。

「スプレー行為で部屋が大変…」という声は他の飼い主さんからも多く聞きます。
去勢をしていれば軽減する可能性が高いのですが、我が家はあえて手術をしていないため、日常的に掃除との戦いです。

こはく(9歳)の場合

ケージ前で元気に立つミニうさぎ

こはくは9歳になるミニうさぎです。若い頃はひすいと同じようにスプレー行為が目立ちましたが、年齢を重ねるにつれて落ち着きが見られるようになりました。
今では発情行動も少なく、スプレーも控えめで、掃除の負担はかなり減っています。

ただし、もし今から去勢を考えるとなると、高齢であるため麻酔リスクが非常に大きいと獣医師から言われています。そのため、こはくについては「去勢をしない」という選択をしました。

高齢うさぎにとって無理な手術は命に関わるため、年齢も重要な判断材料です。

費用のリアル

獣医師に診察されるうさぎ

去勢や避妊手術を検討する上で避けて通れないのが「費用」の問題です。
一般的にオスの去勢は1〜3万円程度、メスの避妊は2〜5万円程度が多いと言われています。

ところが、我が家が相談した動物病院では「去勢に10万円ほどかかる」と提示されました。
地域差や病院の設備、麻酔方法によって大きく金額が変わるため、一概に「相場はこれ」と断定できないのが実情です。思わぬ高額費用を提示されるケースもあるので、事前に複数の病院で確認するのがおすすめです。

「安い病院は不安」「高い病院は安心なのか」という点も悩ましいですが、大切なのはうさぎに詳しい獣医師がいるかどうか。うさぎ専門やエキゾチックアニマルに強い病院なら、多少費用が高くても安心感につながります。

メスうさぎの避妊について

ケージの中で水を飲むうさぎ

避妊のメリット

メスうさぎに避妊手術を行う最大のメリットは、子宮に関する病気を予防できる点です。
特に子宮腫瘍や子宮内膜炎はメスうさぎに多く見られる病気で、年齢を重ねるほどリスクが高まります。
避妊手術を受けることでこれらの病気の発症率を大幅に下げることができます。

また、発情期特有のイライラや落ち着きのなさが和らぐ子もいます。
さらに、オスと同居している場合には予期せぬ妊娠を防ぐことができ、多頭飼いのリスク軽減にもつながります。

避妊のデメリット

一方で、避妊はオスの去勢よりも体に負担の大きい手術です。
開腹手術となるため、麻酔リスクや術後の回復に時間がかかる点は避けられません。
食欲不振やストレスで体調を崩す可能性もあります。

また、費用も高めで2〜5万円程度が一般的ですが、地域や病院によって差があります。
場合によってはさらに高額になることもあり、経済的な負担を感じる飼い主さんも少なくありません。

実体験|予期せぬ妊娠と出産

振り返りのイメージ写真

我が家でも、昔メスのうさぎを飼っていた頃に予期せぬ出来事がありました。
その子のもとに新しく迎えたオスを一緒にしたところ、交尾をしてしまい、気づいた時には妊娠していました。
そして、その後出産まで経験することになったのです。

うさぎは妊娠期間が約1か月と非常に短く、しかも交尾のタイミング次第ですぐに妊娠してしまいます。
そのため、オスメスを一緒に飼育する場合は特に注意が必要です。
「一緒に遊ばせている間だけだから大丈夫」と思っても、わずかな時間で妊娠する可能性があります。

出産後の母うさぎの体調管理や、産まれた子うさぎたちの世話は想像以上に大変でした。
この経験から、私はオスメスの多頭飼いには大きなリスクがあると強く感じています。
避妊・去勢をしていない場合は、必ず別々に飼育することが重要です。

去勢・避妊をしない場合の工夫

ネザーランドドワーフのひすいがカラフルなボールをくわえて遊んでいる様子

我が家のように去勢・避妊をしない選択をする場合でも、暮らしの工夫次第で快適に過ごすことは可能です。
ただし、発情行動やにおい、予期せぬ妊娠といったリスクを理解し、そのうえで環境を整えることが大切です。

  • オスメスを同居させない 同じ空間に長く一緒にすると妊娠のリスクが高まります。遊ばせる時も必ず見守り、基本的には別ケージ・別部屋での飼育が安心です。
  • スプレー対策 発情期のオスはどうしてもスプレー行為が増えます。ペットシーツや防水マットを部屋んぽスペースに敷き、掃除をしやすくしておくと負担が減ります。
  • におい対策 消臭砂や消臭スプレーを活用し、こまめに掃除をすることが大切です。換気も忘れずに行いましょう。
  • ストレス発散 発情や縄張り意識が強いとストレスがたまりやすくなります。牧草をたっぷり与えたり、かじり木やおもちゃを用意して気分転換させてあげましょう。

まとめ|手術の有無はケースバイケース

記事のまとめパートに使用するイメージ 重要ポイントを振り返る場面

うさぎの去勢・避妊は「必ずしなければならない」ものではありません。

確かに、スプレーや発情行動、妊娠や病気のリスクを減らせるという大きなメリットがあります。
一方で、麻酔リスクや術後の体調不良、費用の問題など、簡単に決断できない事情もあります。

我が家では、こはくとひすいは去勢せずに暮らしています。費用の問題もありましたし、年齢によるリスクも考慮しました。
また、昔はメスうさぎが予期せぬ妊娠・出産をした経験もあり、オスメスを一緒にする危険性も身をもって知りました。

最終的に大切なのは、「自分のうさぎにとってベストな選択をすること」です。

去勢・避妊をする場合もしない場合も、それぞれにメリット・デメリットがあります。
飼い主さんがきちんと理解した上で選択し、愛うさぎと快適に暮らしていけるのが一番だと思います。

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