「電気代が毎月高くて、少しでも節約できる方法はないかな…」
そんな風に思っている方は多いのではないでしょうか。私自身も電気料金の値上げが続く中で、少しでもお得に使える電力会社を探してきました。
最近よく目にするのが「いつでもやめれるでんき」と「トクテンでんき」の2つ。
名前からして気になるサービスですが、実際にどちらを選ぶとお得なのか、いまいち分かりにくいところもありますよね。
この記事では、両サービスの料金や特徴、口コミを比較しながら、ライフスタイル別にどちらがおすすめなのかを詳しく解説していきます。

サービス概要

いつでもやめれるでんきとは?
プランは大きく2種類用意されています。
- 家計ライトプラン:大手電力会社の基本料金・電力量料金から一律5%オフになる分かりやすい割引プラン。シンプルに「今より安くしたい」という方に向いています。
- 家計メガプラン:基本料金0円で、使った分に応じて一律単価が設定されるプラン。単価は27円(〜399kWh)、26円(400kWh以上)と分かりやすい仕組みです。ただし「電源調達調整費」がやや高めに設定されているため、世帯によっては大手電力より割高になるケースもあります。
いずれのプランでも送配電網は大手電力会社と同じものを使用するため、電気の品質や停電リスクに差はありません。「とりあえず始めやすい」「気軽に乗り換えやすい」ことが、このサービスの大きな特徴です。
トクテンでんきとは?
料金プランは全国共通の「ベーシックプラン」が中心で、基本料金はアンペア数に関わらず一律450円。電力量料金は地域ごとに設定されており、使用量が増えるほど単価が下がる仕組みです。例えば東京エリアでは、最初の120kWhまでは27円/kWh、300kWhを超えると22円/kWhと割安になります。
燃料費調整額や再エネ賦課金は従来の大手電力と同様にかかりますが、特典分を差し引くと初年度は実質的にかなりお得に感じられるケースもあります。
ただし注意点として、トクテンでんきには契約期間の縛りがあるプランもあり、途中解約すると違約金が発生する可能性があります。そのため「短期間で解約・乗り換えを検討している人」よりも、「長く利用して特典をしっかり受け取りたい人」に向いたサービスといえるでしょう。

いつでもやめれるでんき・トクテンでんき・大手電力の比較

電気代を見直すときに気になるのが、「今の電力会社と比べてどれだけお得になるのか」という点ではないでしょうか。新電力サービスは数多くありますが、実際に使ってみないと違いが分かりにくいのも事実です。
そこで今回は、多くの方が利用している東京電力・関西電力と、新電力の「いつでもやめれるでんき」「トクテンでんき」を並べて比較してみました。
項目 | いつでもやめれるでんき | トクテンでんき | 東京電力 | 関西電力 |
---|---|---|---|---|
契約の自由度 | 解約金なし 事務手数料2,530円のみ | プランにより契約期間あり 途中解約で違約金発生も | 契約縛りなし 解約金なし | 契約縛りなし 解約金なし |
料金体系 | 家計ライト:大手料金から一律5%オフ 家計メガ:基本料金0円、従量単価27円/26円 | 基本料金0円 従量課金(燃調・再エネ賦課金あり) | 従量電灯B(例) 基本料金あり+従量課金(段階制) | 従量電灯A(例) 基本料金あり+従量課金(段階制) |
特典・キャンペーン | 特典は少なめ。縛りなしが魅力 | 契約特典(ギフト券・キャッシュバック)豊富 | 基本的になし | 基本的になし |
向いている人 | 気軽に試したい人 縛りが嫌な人 | キャンペーン重視の人 長期利用前提の人 | 安心感を重視 地域の大手電力をそのまま使いたい人 | 安心感を重視 地域の大手電力をそのまま使いたい人 |
こうして比較してみると、それぞれに特徴があることが分かります。
いつでもやめれるでんきは「解約の自由度」が大きな強みで、とりあえず試したい方や短期的な乗り換えにも安心です。トクテンでんきは「特典の充実度」で選ばれており、長期契約を前提にキャンペーンを活用する人に向いています。一方で、東京電力や関西電力といった大手は安心感があり、契約期間の縛りもありませんが、料金面では新電力に比べて割高になることも少なくありません。
「解約の自由度」「初期特典」「安心感」など、何を優先するかで選ぶサービスは変わってきます。次のパートでは、さらに具体的に料金シミュレーションを通して、世帯別・使用量別にどちらが有利になるのかを見ていきましょう。
料金シミュレーション|世帯別で比較

ここでは、一般的な家庭を想定して東京エリア(東京電力管内)と関西エリア(関西電力管内)の2つでシミュレーションしてみました。
東京エリア(東京電力管内)
プラン | 月300kWh利用 | 月500kWh利用 |
---|---|---|
東京電力(従量電灯B) | 約8,600円 | 約14,600円 |
いつでもやめれるでんき(家計ライト) | 約8,170円(▲約430円) | 約13,870円(▲約730円) |
トクテンでんき | 約8,500円(初年度は特典で実質▲数千円) | 約14,300円(初年度は特典で実質▲数千円) |
関西エリア(関西電力管内)
プラン | 月300kWh利用 | 月500kWh利用 |
---|---|---|
関西電力(従量電灯A) | 約7,500円 | 約12,500円 |
いつでもやめれるでんき(家計ライト) | 約7,130円(▲約370円) | 約11,870円(▲約630円) |
トクテンでんき | 約7,400円(初年度は特典で実質▲数千円) | 約12,300円(初年度は特典で実質▲数千円) |
この結果から分かる通り、「いつでもやめれるでんき(家計ライトプラン)」は単純に5%オフが効くので、毎月数百円〜年間数千円お得になります。一方、「トクテンでんき」は基本料金0円のシンプルさと特典の豊富さが魅力で、初年度はキャッシュバックやギフト券を含めると実質的に最安になるケースもあります。
ただし使用量が多い家庭や長期的なコストで考えると、「解約自由度」と「安定した割引率」のあるいつでもやめれるでんきが有利になる傾向があります。
電気料金の注意点|再エネ賦課金や燃料費調整額について

- 再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)
再生可能エネルギーを普及させるために、全国一律で加算される料金です。電気を使ったkWh数に応じて請求され、会社による差はありません。 - 燃料費調整額
火力発電の燃料(原油・LNG・石炭など)の輸入価格によって毎月変動する料金です。国際情勢や為替の影響を受けやすく、最近の電気代高騰の主な原因にもなっています。
このため、料金シミュレーションや比較表に出てくる「基本料金・従量料金」はあくまで目安であり、実際の請求額は再エネ賦課金や燃料費調整額が加算された金額になります。
つまり、新電力を選んでもこれらの費用は避けられません。ただし、「いつでもやめれるでんき」や「トクテンでんき」のように基本部分を安くすることで、トータルの負担を下げられるのがメリットです。
口コミ・評判まとめ

「いつでもやめれるでんき」と「トクテンでんき」は比較的新しいサービスのため、口コミはまだ多くはありません。それでも利用者の声を探すと、いくつかの共通した傾向が見えてきました。
いつでもやめれるでんきの口コミ
- 「解約金がかからないので、安心して契約できた。試しやすいのがいい。」(良い意見)
- 「大手より月数百円安くなった。年間にすると1万円近く節約できた。」(良い意見)
- 「解約時に事務手数料2,530円があるのは注意点。完全無料ではない。」(注意点)
- 「燃料費調整額の影響で、思ったほど安くならない月がある。」(悪い意見)
- 「サイトの説明はシンプルだけど、料金体系が分かりにくい部分もあった。」(悪い意見)
トクテンでんきの口コミ
- 「契約特典でギフト券をもらえて、初年度はかなりお得に感じた。」(良い意見)
- 「基本料金が0円なので、使わない月は安心。実家の空き家で助かっている。」(良い意見)
- 「契約期間の縛りがあり、途中解約すると違約金がかかるのは不便。」(悪い意見)
- 「キャンペーンが豊富だが、2年目以降は特典がなくなり割高に感じる。」(注意点)
- 「問い合わせ対応がやや遅かった。サポートは大手ほど安定していない印象。」(悪い意見)
口コミを総合すると、いつでもやめれるでんきは「解約の自由度」と「シンプルさ」を評価する声が多く、トクテンでんきは「特典の充実度」や「初年度の安さ」に満足する声が目立ちます。一方で、どちらも「手数料」や「縛り」など条件面への不満があるのも事実です。
どんな人におすすめ?向いている人・向いていない人

電力サービスを選ぶときは、料金だけでなく「自分の生活スタイルに合っているか」を考えることが大切です。同じプランでも、世帯人数や使い方によってメリット・デメリットが変わります。ここでは、いつでもやめれるでんき・トクテンでんき・大手電力、それぞれがどんな人に向いているのかを整理しました。
いつでもやめれるでんき
おすすめできる人
・電力会社の乗り換えを気軽に試したい人
・転勤や引っ越しが多く、長期契約の縛りを避けたい人
・解約金なしで安心して使いたい人
・とりあえず「今より少しでも安く」したい人
・将来また別の新電力を試すかもしれない人
おすすめできない人
・「完全に手数料ゼロ」と誤解してしまう人
・数百円の節約では満足できない人
・燃料費調整額の変動に敏感な人
・とにかく大手の安心感を優先したい人
・細かい条件を読むのが苦手な人
トクテンでんき
おすすめできる人
・初年度のキャンペーンや特典を重視する人
・長期契約でも問題ない人
・基本料金0円で空き家や別宅の電気代を抑えたい人
・キャッシュバックやポイントを生活費に活用したい人
・「とにかく初年度は安くしたい」と思う人
おすすめできない人
・短期で解約・乗り換えを考えている人
・特典がなくなった後の料金差を気にする人
・契約縛りや違約金に抵抗がある人
・新しい会社より大手のサポートを優先したい人
・複雑な契約条件を避けたい人
大手電力(東京電力・関西電力など)
おすすめできる人
・新しい会社よりも安心感を重視する人
・契約条件や手続きの分かりやすさを優先する人
・引っ越しや転居が少なく、長期的に使い続けたい人
・地域の電力会社に信頼感がある人
・多少料金が高くてもサポート体制を重視する人
おすすめできない人
・少しでも光熱費を節約したい人
・キャンペーンや特典を活用したい人
・新しいサービスを試してみたい人
・短期的にコストを抑えたい人
・柔軟に電力会社を乗り換えたい人
このように整理してみると、いつでもやめれるでんきは「気軽さ」、トクテンでんきは「特典の強さ」、大手電力は「安心感」という軸で選ぶのが分かりやすい基準になります。どれが正解というよりも、自分の生活や考え方に合ったサービスを選ぶことが一番大切です。
まとめ|自分に合った電力サービスを選ぼう

今回は「いつでもやめれるでんき」と「トクテンでんき」を大手電力(東京電力・関西電力)と比較しながら紹介しました。
- いつでもやめれるでんき:解約の自由度が高く、気軽に乗り換えたい人に向いている
- トクテンでんき:キャンペーンや特典が豊富で、長期契約でも初年度コストを下げたい人におすすめ
- 大手電力:安心感やサポートの手厚さが強み。ただし料金は割高になりやすい
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