「せっかくお迎えしたのに、全然懐いてくれない…」そんな風に悩んでいませんか?
我が家のライも、最初は全く近づいてきませんでした。手を差し出せば逃げてしまい、声をかけてもケージの隅に隠れてしまう…。うさぎを飼っていた経験があったので「小動物はもっと人懐っこいのでは?」と期待していただけに、当初は不安や戸惑いを強く感じたのを覚えています。
しかし「懐かない」という状態にも、ちゃんと理由があります。性格・発情期・環境の変化などを知ることで、少しずつ距離を縮めるヒントが見えてくるのです。

なつかないってどんな状態?主な原因はこれ!
敏感で臆病な性格が影響している
我が家のライもお迎え直後は、私の姿が見えるだけで逃げ回り、近づくことすらできませんでした。しばらくは「この子とは心を通わせられないのでは」と落ち込んだものです。ですが、これは決して珍しいことではなく、むしろ“普通の姿”と言えます。臆病さはリチャードソンジリスの性質であり、最初からべったり懐くことの方が少ないのです。

一方で、中にはとても人懐っこい性格の子もいます。飼い主の姿を見ただけで駆け寄ってきたり、膝の上で落ち着いてくれる子も存在します。実際、SNSや口コミでも「最初から手に乗ってくれた」「うちの子は抱っこも嫌がらない」という体験談を目にすることがあります。つまり、なつき方には大きな個体差があり、臆病な子もいれば、驚くほど人懐っこい子もいるのです。
また、オスとメスでも警戒心の度合いが違う傾向があります。一般的にオスの方が人懐っこく、メスはやや神経質で臆病な子が多いといわれています。私自身も以前の記事で触れましたが、ライ(オス)は発情期を除けば比較的おっとりしており、少しずつではありますが手からおやつを食べてくれるようになりました。反対にメスを飼っている飼い主さんからは「なかなか懐かない」「触らせてくれない」という声も多く聞かれます。
性格のタイプや特徴についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
→ リチャードソンジリスの性格|飼育経験からわかったタイプ別の特徴
発情期による行動の変化
「なつかない」というよりも「今はそういう時期」という捉え方をすることで、余計なストレスを減らすことができます。発情期の変化については、こちらで詳しく解説しています。
環境の変化や飼育環境の影響
個体差とお迎え時の背景
つまり、「なつかない」と一言で言っても理由はさまざま。性格、発情期、環境、そしてお迎え時の背景が複雑に絡み合っているのです。だからこそ、焦らずひとつひとつの要因を見極めることが、信頼関係づくりの第一歩になります。

慣れさせるためにまずやるべきこと
無理に触らず、距離を保って見守る
我が家のライも、最初の頃は手を差し入れるだけで逃げ回っていました。そこで2週間ほどは無理に触らず、ケージ越しに名前を呼んで餌を置くだけの関わりを続けた結果、ようやく私の存在に慣れてきたのを感じました。

徐々にご褒美で心理的な距離を縮める
発情期でさえ食べてくれたおやつをこちらにまとめています。

環境(音・匂い・光)を整えてあげる
ライも夏場にエアコンの風が直接ケージに当たってしまったときには、数日間落ち着かない様子を見せました。環境の小さな変化が「なつかない原因」になることもあるので、気を配ってあげることが信頼関係づくりにつながります。

ライのリアル体験でわかったこと
我が家のライも、お迎え当初はまったく懐いてくれませんでした。ケージに近づいただけで逃げてしまい、手を入れようとすると威嚇するような仕草を見せることも…。初めてうさぎを飼ったときの感覚で「小動物はある程度は触らせてくれるだろう」と思っていた私にとっては、かなりのギャップでした。
次のステップは、手からおやつを受け取ってくれたことです。大好きなえん麦を差し出すと、恐る恐る近づいてきて、ついに私の手から口に入れてくれました。その時の感動は今でも鮮明に覚えています。「ああ、この子は少しずつ心を開いてくれているんだ」と。
お迎え前に「すぐに懐くわけではない」と覚悟しておくだけでも気持ちは楽になります。
なかなか慣れないときの対処法
ストレスから攻撃的な行動になることも
慣れない子の中には、近づいただけで威嚇する、足を狙って噛むなど攻撃的な行動を見せるケースもあります。これは「飼い主が嫌い」というより、強いストレスや恐怖心の表れです。こういう時に無理に手を出すと、かえって不信感を与えてしまい、距離がますます広がってしまいます。
具体的な注意点はこちらで詳しく紹介しています。
環境変化に敏感な子には無理をさせない
引っ越しや模様替え、ケージの移動など、環境の変化は臆病な子にとって大きなストレスです。急な変化の後は、普段以上に「懐かない」と感じるかもしれません。そんなときは、できるだけ環境を一定に保つことを意識しましょう。ケージの場所は頻繁に変えず、生活音や光の当たり方も安定させてあげることが大切です。

発情期が原因かも?周期を把握して対応する
周期を把握して「今は発情期だから仕方ない」と受け止めるだけでも、飼い主の心が楽になります。時期を過ぎれば、再び落ち着きを取り戻す子も多いので、焦らずに見守ってあげましょう。
慣れたあとはどうなる?
「本当に懐いてくれる日が来るのかな…」と不安になる方も多いですが、一度信頼関係が築けると、行動は大きく変わります。最初は逃げ回っていた子でも、飼い主の声や気配を覚え、近づいてきてくれるようになるのです。

慣れてくると、世話のしやすさも大きく変わります。掃除や健康チェックもしやすくなり、病気の早期発見にもつながります。さらに「一緒に過ごす楽しみ」が増えることで、飼い主にとってもかけがえのない存在になります。
慣れた後の魅力については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
まとめ:「焦らず、信じて待つのが一番の近道」
リチャードソンジリスがなつかないのは、ごく自然なことです。臆病な性格や発情期、環境の変化やお迎え時の背景など、理由はいくつもあります。ですが、その一つひとつを理解し、時間をかけて信頼を積み重ねることで、少しずつ距離を縮めていけます。
「なかなか懐いてくれない」と悩んでいる方は、ぜひ今回ご紹介した方法を取り入れてみてください。そして何より、リチャードソンジリスの個性を理解し、その子のペースに合わせた関わり方を意識することが、信頼関係づくりの一番の近道になります。
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