うさぎの主食といえば牧草(チモシー)ですが、それだけで全ての栄養を補えるわけではありません。ペレットは、足りないビタミン・ミネラル・タンパク質などを補う補助食として重要な役割を果たしています。
特に、成長期やシニア期のうさぎにとっては、健康維持に欠かせない栄養源のひとつ。ただし、牧草7割以上・ペレット2〜3割を基本とし、与えすぎには注意が必要です。

ペレットの種類と選び方|チモシー vs アルファルファ
市販されているペレットには、大きく分けて2つの主原料があります:
- チモシー主原料:低カルシウム・低カロリーで、成うさぎやシニア向き
- アルファルファ主原料:高タンパク・高カルシウムで、子うさぎや体力回復期向き
また、最近ではグルテンフリーや無添加・オーガニックをうたう高品質ペレットも増えてきました。原材料の表記や成分値(粗繊維・粗脂肪など)も必ず確認しましょう。
小麦粉(グルテン)は避けたほうがいいの?
うさぎ用ペレットの中には、つなぎの役割として小麦粉(グルテン)が使われている製品が多くあります。製造しやすく、形を保ちやすいというメリットがある一方で、グルテンに敏感なうさぎには腸内環境への影響や、肥満につながるケースも指摘されています。
近年では「グルテンフリー設計」のペレットも増えており、チモシーのチカラのようにグルテンを使用していない商品は、体に優しい選択肢として注目されています。
もちろん、すべてのうさぎにグルテンが悪影響というわけではありませんが、
- 便がゆるくなりやすい
- 太りやすい体質
- アレルギー傾向がある
といった特徴がある子には、グルテンフリーや無添加ペレットを選ぶことで体調が安定することもあります。
年齢に応じて変えるべき?シニアうさぎのペレット事情
うさぎは年齢によって必要とする栄養バランスが変わるため、成長段階に合わせてペレットを見直すことが大切です。
- 子うさぎ(〜6ヶ月):成長に必要な栄養を補うため、アルファルファベースでもOK
- 成うさぎ(6ヶ月〜5歳):チモシーベースのヘルシーなペレットを中心に
- シニアうさぎ(5歳〜):腸内環境・関節・免疫などに配慮された設計を選ぶ
シニア期になると、体の変化に合わせた見直しがとても重要になります。詳しくはこちらの記事でも解説しています。

おすすめのうさぎ用ペレット5選
① チモシーのチカラ(ハイペット)
口コミ
- 「香りが牧草っぽくて自然。初めて与えた日から喜んで食べてくれました」
- 「素材が安心だけど、たまに売り切れてるのが不便。まとめ買いしてます」
- 「うちはチモシーのチカラに変えてから便の状態が安定しました」

② バニーセレクション シニア(イースター)
口コミ
- 「高齢うさぎに安心してあげられるフード。毎日ポリポリ食べてくれます」
- 「毛並みが良くなった気がします。お腹の調子も崩さなくなりました」
- 「小粒なので食べやすそう。歯の弱くなったうちの子でも完食してくれます」

③ ラビットプラス シニア(ジェックス)
口コミ
- 「よく食べるので助かってます。価格も続けやすいのが魅力」
- 「うちの子は好みに合わなかったようで、他のペレットと混ぜて使ってます」
- 「開封後は湿気やすいので、密閉容器に入れて保存しています」

④ OXBOW エッセンシャル アダルトラビット
口コミ
- 「品質面ではダントツ安心。最初は食べなかったけど、今は定番になりました」
- 「海外製なのでやや高め。でも内容を考えると納得の価格です」
- 「粒が硬めなので、よく噛んで食べてくれるのが嬉しいです」

⑤ バニーネイチャー ドリーム
口コミ
- 「開封した瞬間、すごく良い香りがしてびっくり。うちの子は飛びついてました」
- 「高いけど、プレミアム食として少しずつ与えています」
- 「最初は匂いに戸惑ってたけど、慣れるとよく食べてくれました」

ペレット選びをさらに極めるポイント
成分表示の見方と理想値
特に注目すべきポイントは以下の通りです。
- 粗繊維:20%以上が理想です。腸の働きを助け、毛球症の予防にもつながります。繊維が不足すると便が小さくなったり、腸の動きが鈍くなることがあります。
- 粗タンパク:成長期(〜6ヶ月)は14〜18%、成うさぎは12〜14%程度が目安。高すぎると腎臓に負担がかかり、低すぎると筋肉や被毛の健康に影響します。
- 粗脂肪:3%前後が望ましく、過剰な脂肪は肥満の原因になります。高エネルギーが必要な成長期や病中病後には、やや高めでも問題ありません。
- カルシウム:0.4〜0.8%が一般的な目安。過剰摂取は尿結石や腎臓病のリスクを高めるため、特にシニアや結石傾向のある子には低カルシウム設計のペレットが安心です。
ペレットの形状と食べやすさ
- ショートカットタイプ:小粒で食べやすく、嗜好性が高い傾向があります。子うさぎや歯の弱いシニアにも適しています。
- ロングタイプ:繊維質が長く、よく噛む必要があるため歯の摩耗に役立ちます。顎をよく使うことでストレス解消にもなります。
- 圧縮タイプ:密度が高く、少量でも満足感が得やすい設計。早食い防止やカロリー調整をしたい場合にも向いています。
切り替えのコツと注意点
最初は旧ペレット9割+新ペレット1割から始め、数日ごとに新ペレットの割合を増やしていきます。香りの強い牧草や好物の乾燥野菜を混ぜることで、警戒心を和らげる効果もあります。
保存方法と鮮度管理
ペレットは開封した瞬間から酸化や湿気の影響を受け始めます。風味や栄養を保つためには、保管方法が重要です。
- 開封後は1ヶ月以内を目安に使い切る
- 直射日光や高温多湿を避ける(特に夏場は注意)
- 密閉容器や真空パックに入れると酸化防止に効果的
- 大袋購入の場合は、小分けにして冷暗所に保管
湿気によるカビや虫の発生を防ぐため、梅雨時期や夏場は保管場所にも注意しましょう。
与え方の実例とバランス
我が家の与え方の一例をご紹介します。うさぎの年齢や体重によって調整してください。
- 朝:牧草8割+ペレット2割(主にチモシーベース)
- 夜:牧草+副菜(葉物野菜や乾燥ハーブ)+少量ペレット
- 週2〜3回:ドライフルーツやハーブなど嗜好性の高いおやつを少量
このように牧草を主食としつつ、ペレットは補助的に与えることで、栄養と咀嚼のバランスを両立できます。季節や体調によって量を調整し、日々の観察も欠かさないようにしましょう。

ペレットを与えない育て方もある?
実はうさぎの飼い方には、ペレットを一切使わずに育てている方もいらっしゃいます。「自然に近い食生活を意識している」「牧草だけで十分に栄養が摂れる」という考え方です。
特にチモシー(1番刈り)は繊維質が豊富で、腸や歯の健康維持にも適しているため、「牧草さえしっかり食べていればペレットは不要」とする声も一定数あります。
牧草中心の育て方について詳しく知りたい方は、うさぎのチモシー完全ガイドも参考になります。
もちろん、ペレットを使わない場合は、カルシウムやビタミンなどの不足に注意が必要です。サプリメントや、水分の管理なども併せて意識すると安心です。

我が家のうさぎたちのペレット遍歴
我が家では、以前は7種ブレンド系のペレットを与えていました。栄養バランスが良く、食いつきも良好でしたが、シニア期を迎えた頃から「もっと体に優しい素材を」と考えるように。
その後、無添加で良質な素材を使ったペレットに切り替えましたが、市販では見かけにくく、ネットでも売り切れが多く、安定した入手が難しい状況に。
そこで現在は、「チモシーのチカラ」をメインにしています。オールステージ対応で、グルテンフリー・保存料無添加という点も安心。こはくもひすいも、毎日ポリポリよく食べてくれています。
日々の健康維持のためには、サプリメントの活用や、飲み水の見直しも効果的です。
食べない・飽きたときの工夫
うさぎがペレットを食べなくなる原因には、以下のようなことが考えられます:
- 飽きた(毎日同じ味で食欲が低下)
- 体調不良(歯や胃腸の不調)
- 湿気や酸化による風味の劣化
そんなときは、副菜として乾燥野菜や香りの強い牧草を混ぜたり、食べやすい形に砕いてあげたりすると反応が変わることもあります。
また、与えてはいけない野菜や果物についても、NGリストでしっかり確認しましょう。

まとめ|うさぎに合ったペレットを見つけよう
ペレットはうさぎの健康を支える大切な食事のひとつ。成分・年齢・体調に合ったペレットを選び、適切な量を与えることで、毎日の生活がより豊かになります。
ペレットだけに頼るのではなく、牧草・水・副菜・サプリなどとのバランスも大切です。お迎え後の基本ケアについては、こちらの完全ガイドも参考にしてみてください。
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