「ウサギってかわいいけど、飼うのは難しいのかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。犬や猫に比べて情報が少なく、実際に飼育を始めてから戸惑う人も少なくありません。
実際に私もウサギを飼っていますが、正直に言えば「思っていたより難しくはなかった」というのが本音です。ただし、体調管理や接し方には独特のポイントがあり、ここを知らないと「懐かない」「病気にさせてしまった」と後悔することもあります。
この記事では、ウサギを飼うのが難しいと言われる理由や、逆に飼いやすい面、さらに私自身の体験談を交えながら「本当に難しいのか?」を詳しく解説します。これから飼育を考えている方の参考になれば幸いです。

ウサギが難しいと言われる理由

ウサギは犬や猫に比べると「飼うのが難しい」と言われがちです。その背景には、体のデリケートさや習性の違いがあります。ここでは代表的な理由を整理してみましょう。
体がデリケートで病気になりやすい
ウサギは消化器系が弱く、食欲が落ちるだけでも「うっ滞」や「腸閉塞」といった命に関わる病気につながることがあります。少しでも様子がおかしいと感じたら、早めに動物病院に連れて行く必要があります。

温度や湿度の管理が必須
暑さや湿度に弱いのもウサギの特徴です。特に30℃を超える夏は命に関わるため、エアコンで温度を一定に保つ工夫が欠かせません。冬場も10℃以下は注意が必要で、暖房やヒーターで快適にしてあげましょう。

抱っこやスキンシップが独特
多くのウサギは抱っこを嫌がります。無理に抱き上げると暴れてケガにつながることもあるため、「なでて触れ合う」くらいが基本です。犬猫のように「抱っこ前提」で考えるとギャップを感じやすいでしょう。
体調不良のサインを読み取りにくい
ウサギは鳴き声で体調を訴えることがほとんどなく、じっと我慢してしまう習性があります。そのため、日々の食欲やフンの量、行動の変化を細かく観察する必要があります。

実は飼いやすい面もあるウサギ

難しい面ばかりが強調されがちですが、実際に暮らしてみると「思ったより飼いやすい」と感じる部分も多いです。ここでは代表的なポイントを紹介します。
トイレや生活リズムを覚えやすい
ウサギは決まった場所で排泄する習性があり、トイレを設置すれば自然と覚えてくれる子も多いです。また、生活リズムも一定で、朝夕に活発に動く傾向があります。

鳴き声がほとんどなく静か
犬や猫のように大きな鳴き声がないため、マンションやアパートでも飼いやすいのが魅力です。近隣への騒音トラブルが少なく、静かな暮らしが続けられます。

表情や仕草で癒してくれる
ごろんと横になったり、耳やしっぽの動きで感情を伝えてくれるなど、仕草や表情がとても豊かです。見ているだけで癒しを与えてくれる存在です。
ウサギは懐く?懐かない?
ウサギを飼ううえで「懐いてくれるのか?」は多くの飼い主が気になる点です。犬や猫のように分かりやすい甘え方はしませんが、接し方次第でしっかり信頼関係を築くことができます。
最初は警戒して近づかない
飼い始めの頃は、人に慣れていないため近寄らずに警戒する子が多いです。これは自然な反応で、無理に触ろうとすると逆に距離が広がってしまいます。
放っておくと自分から近づいてくる
筆者の体験では、こちらからガツガツとスキンシップを求めるよりも、あえて放置していた方が効果的でした。時間が経つと、逆にウサギの方から足元に寄ってきたり、においを嗅ぎに来るようになりました。
信頼関係は「待つ」ことで築かれる
ウサギは自分のペースを大切にする動物です。撫でさせてくれるようになるまで焦らずに待つことが大切です。無理に抱っこしないで、寄ってきた時に優しくなでてあげることで、少しずつ心を開いてくれます。
ウサギを飼うために必要な準備と環境

ウサギと快適に暮らすためには、事前にしっかりとした環境を整えることが大切です。ここでは最低限そろえておきたいアイテムと注意点をまとめます。
ケージとトイレの設置

チモシー中心の食事管理

温度・湿度を快適に保つ工夫
飼ってみた飼い主の体験談・口コミ

大変だったこと
- 「夏は常にエアコンをつけておかないと体調を崩すので、電気代が思った以上にかかりました。」(30代女性)
- 「食欲が落ちたときに病気だと気づきにくく、急いで病院に連れて行ったことがあります。」(40代男性)
- 「抱っこや爪切りを嫌がるので、慣れるまでは毎回かなり苦労しました。」(20代女性)
- 「換毛期は部屋が毛だらけになるので、掃除機をこまめにかけないと追いつきません。」(30代男性)
- 「小動物を診てくれる病院が少なく、探すのに時間がかかりました。」(40代女性)
癒されたこと・良かったこと
- 「最初は近づかなかったのに、ある日足元でごろんと寝てくれたときは本当にうれしかったです。」(30代男性)
- 「鳴き声がほとんどないので、マンションでも安心して飼えています。」(40代女性)
- 「朝と夜に元気に走り回る姿を見ていると、仕事の疲れが吹き飛びます。」(20代男性)
- 「なでていると歯をコリコリ鳴らして喜んでくれるのがかわいくてたまりません。」(30代女性)
- 「仕草や表情が豊かで、毎日見ているだけで癒されています。」(40代男性)

これからウサギを飼いたい人へのアドバイス

ウサギは「かわいいから」と衝動的に飼うと、後から大変さに気づいて後悔するケースもあります。
事前に準備を整え、心構えを持って迎えることが大切です。
- チモシー中心の食事を続けられるように準備しておく
- 夏・冬の温度管理に対応できる住環境を整える
- 小動物を診てくれる動物病院を探しておく
- 抱っこできなくても一緒に過ごす時間を楽しむ気持ちを持つ
- 寿命が7〜10年以上あるため、長く付き合う覚悟をする
これらを意識すれば、「難しい」と感じることは減り、安心してウサギとの暮らしを楽しむことができます。

まとめ|難しさよりも「知識と準備」で楽しく飼える

ウサギは確かに体がデリケートで、環境や接し方に注意が必要です。しかし、その分しっかり準備しておけば、静かで穏やかに暮らせる魅力的なペットです。
懐くか懐かないかは接し方次第で変わり、時間をかけて信頼を築けば、自分から寄ってきて甘えてくれることもあります。大切なのは「無理をしない」「ウサギのペースに合わせる」ことです。
これから飼育を考えている方は、ぜひ知識を身につけたうえで、ウサギとの新しい生活を楽しんでみてください。
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