うさぎをお迎えしたばかりの方へ|まずは“慣れる時間”を大切に
「うさぎを飼い始めたけど、どうやって接すればいいのかわからない…」
そう感じている方、けっこう多いと思います。私も最初はドキドキでした。
うさぎは、とても繊細で、環境の変化に弱い動物です。
新しいおうちに来たばかりの頃は、飼い主の顔も、ごはんの入れ物も、何もかもが初めてのもの。
だからまずは、「この場所は安心して大丈夫なんだ」と感じてもらうことが大切です。

お迎え初日〜3日くらいまでは、とにかく“見守る”だけでOK。
- ケージの中で静かに過ごさせる
- 無理に撫でたり抱っこしたりしない
- 話しかけるなら、やさしい声で「おはよう」「大丈夫だよ」くらい
この時期は、必要最低限の世話だけして、それ以外はあまり構わない方がうまくいきます。
うちの「こはく」も、最初の2日は隅っこで固まって全然動かなくて、食べるのも夜だけでした。
少し慣れてくるのは、だいたい4日目以降から。
- 鼻をヒクヒクさせて周囲を観察する
- 耳を動かしてこちらの様子を伺う
- 牧草を食べる時間が増える
こんな変化が見え始めたら、少しずつ距離を縮めていきましょう。
たとえば、手からおやつを渡してみたり、名前を呼んでみたり。
ここでも焦りは禁物。うさぎの方から近づいてきてくれるまで、じっと待つくらいの気持ちが大事です。
1週間くらい経ったら、部屋んぽ(ケージの外に出る運動)もスタート。
最初は5〜10分くらい、必ず安全なスペースを確保して、そっと見守りながら自由にさせてあげましょう。
うさぎと仲良くなるために「やらない方がいいこと」
うさぎとの信頼関係は、すぐにはできません。
だからこそ、「これは避けておいた方がいいよ」っていう行動を知っておくと安心です。
特に、お迎えして間もない時期は要注意。
うっかりやってしまいがちなNG行動を、最初に押さえておきましょう。
- 無理に抱っこしようとする ─ うさぎにとって抱っこは「捕まえられた」と感じる行為。信頼関係ができるまでは我慢です。
- ケージをしょっちゅう覗き込む ─ 見つめられるのが苦手な子も多く、プレッシャーになります。
- 大きな音・急な動き ─ 掃除機・ドタバタ足音・テレビの音など、ビクッとする原因に。
- お風呂に入れる ─ 体が濡れると体温が下がりやすく、命に関わることも。基本的にお風呂はNG。
こういう行動は、悪気がなくても「怖かった記憶」として残ってしまいがち。
せっかく築き始めた信頼を壊さないためにも、最初の数週間は特に気をつけたいところです。

じゃあ、どうすれば信頼を築けるの?
答えはシンプルで、「そっとそばにいること」。
- うさぎがこっちを見てくる → 視線をそらして安心感を与える
- 近づいてきたら → 静かに手を出して匂いを嗅がせる
- 頭を低くしたら → やさしくなでなでスタートの合図
声かけも効果的です。「おはよう」「かわいいね」「ごはんだよ」って、毎日同じ言葉をかけていると、うさぎの方もちゃんと覚えてくれます。
うさぎは「この人なら大丈夫」って思えると、自分から心を開いてくれる生き物。
だから、まずは信頼される存在になること。それが、仲良し生活の第一歩です🐰
うさぎの遊び方と、気持ちを読み取るコツ
「うさぎって、おとなしいだけじゃないの?」と思っていたら大間違い!
実はうさぎも、遊ぶのが大好きなんです。特に夜になるとテンションアップする子が多いんですよ。
うちの「こはく」も、夕方から突然スイッチが入って、ぴょんぴょん跳ねながら部屋の中を爆走!
うさぎの“バタフライラン”と呼ばれるダッシュジャンプ、初めて見たときは驚きました(笑)
うさぎにとって遊びは、心と体の健康に欠かせない時間。
- ストレス解消
- 運動不足の予防
- 肥満防止や筋力維持にも
だから、ケージの外で自由に遊べる「部屋んぽ」は、1日1〜2時間が理想です。
うさぎのペースに合わせて、朝や夕方など活発な時間帯にしてあげると◎
どんなおもちゃが好き?うちの子たちの反応は…
うさぎのおもちゃ選びは、ちょっと試行錯誤が必要です。
うちではこんな感じでした👇
- こはく → かじり木スティック&ラタンボール大好き!すぐ破壊(笑)
- ひすい → かじり木は無関心。トンネルと紙くずボール派
- ライ(ジリス) → トンネル(ぴょんネル)共用。狭いところが大好き
おもちゃって“合う・合わない”が本当にあるので、うさぎの反応を見ながら選んであげるのがコツです。
「これ全然使ってくれない…」ってなっても落ち込まなくてOK。
▶我が家で活躍しているアイテムまとめ:
2025年版|買ってよかったうさぎグッズまとめ
しっぽとしぐさで、うさぎの気持ちが見えてくる
言葉はなくても、うさぎはちゃんと感情を伝えてくれます。
- しっぽがピンと上がる → 楽しい!ワクワクしてる
- しっぽが寝ている → 落ち着いてリラックス
- 足ダン(床を鳴らす) → 不満・不安・びっくり
- 鼻をプゥプゥ鳴らす → 甘えたい・遊んでほしい
耳の向きや目の表情でも、けっこう気持ちが読み取れるんです。
毎日観察していると、「今ごきげんだな」「ちょっと緊張してるかも」なんてわかるようになりますよ。
▶さらに詳しく知りたい方はこちら:
うさぎの鳴き声の意味と気持ちを解説
うさぎはどうして狭いところが好きなの?
うさぎがクッションの隙間や家具の裏、狭いトンネルに入りたがるのは、驚きでもなんでもなくて、実は本能なんです。
うさぎの先祖であるアナウサギは、地面に巣穴を掘って暮らしていました。
その名残で、「狭くて暗くて、外敵から見えにくい場所=安心できる場所」と感じる習性が今でも残っているんですね。
だからこそ、トンネル型のおもちゃや、布団と壁の隙間などは格好の遊び&休憩スポット。
うちの子たちも、気づけばソファの下やクッションの間に潜り込んでいて、「どこ行った!?」と探すこともしばしば(笑)
部屋んぽスペースには、ちょっと隠れられる空間を用意してあげると、うさぎにとって落ち着ける時間が増えるのでおすすめです。

季節の変化と年齢に合わせた接し方、そしてまとめ
うさぎとの暮らしに慣れてきたら、次に意識したいのが「季節」と「年齢」です。
うさぎは環境の変化にとても敏感なので、快適な温度・湿度を保つことがとても大事なんです。
夏はとにかく“暑さ対策”が命!
- エアコンは必須。26〜28℃を目安に
- 冷感マットやビジョンマットでひんやり空間を
- 風通し&直射日光カットを忘れずに
うちは「ビジョンマット」というアルミ製のひんやりプレートを使っています。
ひすいはお気に入りで、夏になるとその上でぺたーんと寝ています😊
▶暑さ対策の詳しいまとめはこちら:
うさぎの季節ケアとおすすめのビジョンマット
冬は“寒すぎないけど暖かすぎない”がコツ
- 暖房を入れるときは逃げ場(寒いゾーン)も残して
- 毛布や段ボールでケージを覆って保温
- ホットカーペットやヒーターはやけどに注意!
温度を一気に上げすぎると、かえって体調を崩すことも。
自然な暖かさを心がけるのがポイントです。
年齢に合わせた接し方も大切に
うさぎが高齢になってくると、行動も変わってきます。
「前より動かない」「寝てばかり」「食欲にムラが出てきた」など、変化が見られたら、じっくり観察を。
- 高齢うさぎには、すべりにくい床や段差の少ない環境を
- トイレの出入りがしやすいよう工夫を
- 食事は消化にやさしいもの・やわらかいものも検討
▶詳しくはこちらにまとめています:
高齢うさぎとの暮らし方ガイド
まとめ|焦らず、うさぎのペースで毎日を楽しもう
うさぎは、言葉こそ話しませんが、仕草や空気でたくさんの気持ちを伝えてくれる動物です。
そしてその感情に寄り添って過ごす毎日は、とても穏やかであたたかいものになります。
最初は慣れないこともあるかもしれません。
でも、ひとつひとつゆっくり乗り越えていけば、気づいたときにはもう「かけがえのない家族」になっているはずです。
うさぎとの暮らし、きっとあなたにもたくさんの“癒し”と“学び”をくれるはず。
どうか焦らず、ゆっくり、うさぎのペースに寄り添って、毎日を楽しんでくださいね🐰

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