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【体験談】契約社員と正社員の違いって?7年間の現場で感じた“見えない壁”

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僕がコナミスポーツクラブで働いていた7年間、ずっと感じていたのは「契約社員」と「正社員」の間にある、目には見えないけれど確かに存在する“壁”でした。

今回は、その現場でのリアルな経験をもとに、契約社員として働く中で感じたこと、学んだことをざっくばらんにお話ししたいと思います。

僕は、いわゆる「就職氷河期世代」と呼ばれる時代に社会へ出ました。正社員の枠が限られていた時代に、契約社員やアルバイトからキャリアを積み重ねてきた方も多いのではないでしょうか。

働き方が多様化した今、「会社に入る」ことがゴールではなく、「どう働くか」「どう生きていくか」が問われる時代になりました。

選択肢が少なかった時代を生き抜いたからこそ、今あらためて“選び直す”ことの大切さを感じています。

そもそも、正社員・契約社員・派遣社員ってどう違う?

ここで一度、「正社員・契約社員・派遣社員」という働き方の背景について少し触れておきたいと思います。

日本では戦後から長く、正社員=終身雇用・年功序列が当たり前の時代が続いていました。社員は“家族”のように扱われ、会社に一度入れば定年まで安定して働けるという考えが主流でした。

しかし、バブル崩壊後の1990年代、企業は経営の合理化を迫られ、就職氷河期が到来します。この頃から、「正社員の代わりに契約社員や派遣社員を使う」という流れが加速していきました。

その背景や実態については、こちらの記事でも詳しく書いています:
▶︎ 【体験談】就職氷河期の新卒が直面した現実とブラック企業

さらに2000年代には、法改正により派遣社員の範囲が拡大し、「必要なときだけ使う」柔軟な人材活用が一般化します。

雇用形態特徴
正社員長期雇用前提・待遇が安定・昇進や昇給あり
契約社員期間限定・更新制・正社員と同じ業務も多い
派遣社員企業と直接雇用でなく派遣会社と契約、短期や補助的業務が多い

それぞれの制度には理由があるとはいえ、「同じ仕事なのに待遇が違う」現状にモヤモヤを感じる人は多いと思います。

正社員と契約社員、任される仕事に差はなかった

まず、実際の仕事内容についてですが、正社員と契約社員で大きな違いは感じませんでした。

受付業務、ジムエリアの監視、有料プログラムの運営、施設の清掃、イベント企画など…。どれも同じように担当していましたし、むしろ契約社員の方が現場に出る時間が長い日もあったほどです。

待遇や評価の差に感じたモヤモヤ

一方で、給与、昇進、福利厚生といった「待遇面」では明確な差が存在していました。

僕の場合、いくら頑張って数字を出しても、登用試験に落ちればそれ以上の評価はされませんでした。筆記と面接という“形式”をクリアしない限り、正社員にはなれない——その制度の壁に、強いもどかしさを感じたのを覚えています。

また、ボーナスも形だけというケースがありました。僕は当時、年収を14分割し、うち2回分を「賞与」として支給されていましたが、トータルの年収は200万円ちょっと。毎月の給与が極端に抑えられていたぶん、「ボーナスが出た!」という実感は全くありませんでした。

制度としては一応ボーナスが支給されている体裁になっていても、実態は“年収を小分けしているだけ”というケースも少なくないと思います。

制度としての「壁」が一番大きかった

最も大きな違いは、やはり「契約社員は更新制」という不安定さです。

いつ契約が切られるかわからない中で、正社員と同じ業務をこなすというプレッシャーは、精神的に大きな負担でした。

「正社員にならないの?」と聞かれることもよくありましたが、「なりたいけどなれない」——それが現実だったのです。

※「新卒時代に経験したブラック企業体験談」でも書きましたが、制度の壁は、想像以上に人を縛ります。

でも、契約社員だからこそ学べたこともある

もちろん、不満がなかったわけではありませんが、その分、たくさんの経験やスキルを得ることができました。

立場に縛られなかったからこそ、柔軟な発想で現場を見ることができ、自分の判断で動けることも多かったと思います。

スポーツジム業界の実情については、別記事「スポーツジム業界はホワイト?ブラック?」にもまとめています。

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まとめ|立場が違っても、共に働いた時間は同じ

契約社員と正社員の違いは、確かに制度や待遇にあります。

けれど、現場で一緒に働いてきた仲間との時間や、目指してきた目標に、立場の違いは関係ありませんでした。

共に汗をかいて、支え合ってきた日々——それが今も僕の誇りです。

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