「ジムで働くって、なんか健康的で楽しそう」
そんな風に思っている人、多いんじゃないでしょうか?
実際、僕もそうでした。20代の頃にフィットネス業界に飛び込み、「身体を動かしながら、健康に関わる仕事ができるって最高やん」と本気で思っていました。
でも、7年働いてわかったのは――
フィットネス業界はブラックでもホワイトでもない。“グレー”の現場が多すぎる、ということでした。
この記事では、僕自身の経験をもとに、フィットネス業界で働いて感じた「リアルな現場の空気」を正直に書いてみたいと思います。
これから業界を目指す人、ちょっと興味がある人の参考になればうれしいです。
フィットネス業界は本当にブラックなのか?
まず「ブラック企業」のよくあるイメージといえば:
- 残業が多いのに手当が出ない
- 休日が少ない、休めない
- 給与が安い
- 精神的プレッシャーが強い
このあたりだと思います。
僕が働いていたフィットネスクラブでは、上記のうちいくつかは当てはまっていました。
正確な記録はありませんが、当時は残業が常態化していて、1ヶ月で200時間を超えることも珍しくなかったように思います。
また、週末は大会やイベントで潰れることが多く、代休制度があったとしても「一度も使えなかった」――というより、「使える空気じゃなかった」というのが本音です。
正社員になった途端、休みにくくなったという声もよく聞きますが、それはまさに実感しました。
※関連:新卒で入ったブラック企業のリアルな実体験はこちら
※関連:ブラック企業とホワイト企業の違いを体験から比較
ホワイトだと感じた部分も、たしかにある
とはいえ、すべてがブラックだったわけではありません。
- お客さんと直接関わり、感謝される喜び
- 健康に関わるという誇り
- チームでイベントを成功させる達成感
これらは、数字や待遇では測れない“やりがい”でした。
また、職場によっては残業代がしっかり出る、福利厚生が整っているなど「ホワイト寄り」の環境もあります。
ブラックかホワイトかを決めるのは“人”と“場所”
フィットネス業界の特徴は、
「同じ会社でも、施設によって全然働き方が違う」こと。
上司が違えば方針も変わるし、施設規模が違えば求められる仕事量も変わります。
現場には主に「常駐スタッフ」と「レッスンインストラクター」の2種類のスタッフがいました。
- 常駐スタッフ:時給制で施設運営全般に関わる
- インストラクター:1コマごとの報酬で、複数店舗を回ることも多い
スタジオレッスンを受け持つには、ヨガやピラティスなどの講習や認定を受けている人がほとんどで、正式な国家資格ではなくても、それなりの準備や経験が求められます。
ただし、会員数が減るとレッスン数自体が減ることもあり、インストラクターの仕事が減ったり、契約が切られたりするケースもありました。
このあたりは、正直かなり不安定な職種だと思います。
まとめ:フィットネス業界は“人次第”。でも「好き」だけじゃ続かない
好きなことを仕事にできるって、すごく魅力的です。
でも、好きなだけでは乗り越えられない現場の厳しさが、たしかにあります。
だからこそ、自分の理想と、現実の環境のギャップを埋められるかどうか。
僕自身は今、別の仕事をしながら、当時の経験を活かしてブログやYouTubeなどの活動を始めています。
もしあなたがこれからフィットネス業界を目指すなら――
「本当にそこは、自分が“働きやすい”場所なのか?」
という視点も、忘れないでください。
今の働き方、ちょっとしんどいなと思ったら…
“自分に合う働き方”を探してみるのもひとつの選択肢かもしれません。
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