うさぎをお迎えするにあたって、まず気になるのが「どんなゲージ(ケージ)を用意するか」ということではないでしょうか。市販のうさぎ用ケージも便利ですが、実は我が家ではあえて市販のケージは使わず、ホームセンターで手に入る「メッシュボード」と「ジョイント」を使って、オリジナルの広いサークルを作っています。
今回は、我が家のうさぎ・ひすいのために実際に作ったサークルの紹介と、ロフト導入のメリット、そしてサークル飼育で気をつけているポイントなどを詳しくご紹介します。
メッシュボードで手軽に!自作サークルの作り方
ホームセンターで販売されている「メッシュボード(ワイヤーネット)」と、ボードを連結するための「プラスチックジョイント」があれば、誰でも簡単にうさぎ用のサークルを作ることができます。
我が家では、メッシュボードを四角く連結して囲う形で設置しています。こうすることで、市販のケージよりも格段に広いスペースを確保することができ、ひすいも自由に動き回れてとても快適そうです。
また、ひすいはそのサークルの中に市販のケージも設置しており、そこを「寝室」や「落ち着く場所」として使っているようです。ケージとサークルを併用することで、安心感と自由度の両立が可能になりました。

ロフトで立体的な遊び場をプラス
我が家では、メッシュボードで作った広いサークルの中にうさぎ用ゲージを設置し、そのゲージの中に「うさぎ用ロフト」を設置しています。この三段構えのレイアウトにより、ひすいはサークル内を自由に動き回るだけでなく、ゲージの中でくつろいだり、ロフトに登って過ごしたりと、気分に合わせて行動できるようになっています。

特にロフトは、お気に入りの休憩場所になっているようで、登ってのんびりと寝そべる姿もよく見られます。こうした立体的な遊び場は、うさぎの運動不足解消やストレス発散にもつながります。
なお、新しいアイテムを導入したりレイアウトを変更した際は、うさぎの様子に注意して見守りましょう。環境の変化に対して「足ダン」や「歯ぎしり」などの反応を見せる子もいます。これらの行動にはさまざまな意味があるため、うさぎのしっぽが上がる理由と足ダン・歯ぎしりの意味を参考に、愛うさぎの気持ちを読み取ってあげましょう。
ケージ vs サークル:どっちがいいの?
うさぎの住まいとして一般的なのはケージですが、我が家のようにサークルを使うスタイルも非常におすすめです。
- ケージ:省スペースで掃除がしやすい。初めての飼育には安心。
- サークル:広々としていて自由度が高く、レイアウトも自在。
どちらが良いかは、飼育スペースやうさぎの性格によって異なります。初心者の方はまずケージからスタートして、慣れてきたらサークルに拡張する方法も良いでしょう。うさぎの飼い方の基本については、うさぎの飼い方完全ガイドもぜひご参考ください。

うさぎの体格に合ったゲージサイズを選ぼう
うさぎの品種や体格によって、必要なゲージの広さは大きく異なります。ネザーランドドワーフのような小柄な子と、ロップイヤー系や雑種の大きな子では快適に過ごせるスペースが違うため、購入前に体重や成長サイズを参考にしましょう。
うさぎの体重 | 品種の例 | 最低サイズの目安(床面) |
---|---|---|
〜1.5kg | ネザーランドドワーフなど小型種 | 約60×45cm |
1.5〜2.5kg | ミニうさぎ、雑種中型 | 約80×50cm |
2.5kg〜 | ロップイヤー、フレミッシュなど大型 | 90×60cm以上(できれば100cm級) |
特に体の大きなロップイヤーや、活発なうさぎには「ゲージだけ」にこだわらず、サークルやプレイエリアを組み合わせてあげることで、ストレスの少ない空間づくりができます。
我が家のように、広めのサークルの中にゲージを設置し、その中にロフトを組み合わせる三層構造もおすすめです。うさぎにとっての「基地」をどう快適にするかが、長く健康に過ごすポイントになります。
スペースが限られている方へ|おすすめのうさぎ用ゲージ
我が家ではサークル+ゲージのスタイルを採用していますが、スペースや間取りの都合でサークルが難しいご家庭もあるかと思います。そんな場合でも、うさぎが快適に過ごせるように設計された市販ゲージを上手に活用することで、ストレスの少ない暮らしをサポートできます。
イージーホーム・エボ80(SANKO)
前面の扉が大きく開く「フルオープン設計」で、掃除やお世話がとても楽にできる定番ゲージです。底面は引き出し式トレイになっていて、毎日の掃除がしやすく、初心者の方にも扱いやすいモデルです。
広さも十分にあり、小柄なうさぎさんならロフトの設置も可能。中型〜大型のネザーやミニウサギでも快適に過ごせるサイズ感です。
口コミより:
- 「前面が大きく開くので、うさぎを抱き上げるときにとても助かっています」
- 「トレイが引き出せるのが本当に便利で、掃除がかなり楽になりました」
- 「80サイズにして正解。広々していてうちの子もリラックスして過ごしています」
KAWAI コンフォート80
しっかりとした構造で安定感があり、長く使えるのが特徴のゲージです。開閉部の作りも丁寧で、扉が外れたり歪んだりしにくい構造になっています。通気性もよく、夏場でも風通しがしっかり確保できます。
特に成うさぎや多頭飼いを検討しているご家庭におすすめで、奥行きにも余裕があるためトイレや牧草フィーダーも無理なく設置できます。
口コミより:
- 「とにかく作りがしっかりしていて安心感があります。2年以上使っても問題なし」
- 「広めでうさぎが中で寝転がって伸びてます。気に入っているようです」
- 「他のケージと比べてもガタつきが少なくて長持ちしそう。買ってよかったです」
これらのゲージは、うさぎの快適性と飼い主の使いやすさを両立した製品です。サークルが難しい方も、こうしたケージにロフトや床材を工夫して取り入れることで、うさぎが安心して過ごせる「自分だけの空間」を作ることができます。
我が家で使っている便利アイテム
我が家では市販のゲージにこだわらず、ホームセンターで購入できるアイテムを組み合わせて、ひすいの快適な空間を作っています。以下は、実際に使ってみて「これは便利!」と感じたものをご紹介します。
メッシュボード(90×60cm)
サークルの外壁として使用しています。好きな大きさに組めて、空間の拡張も自在です。90×60cmサイズは程よい高さで、うさぎが飛び越える心配も少なく、見た目もスッキリしています。
プラスチックジョイント
メッシュボード同士をしっかり固定するために使用。工具不要で簡単に取り付けできるので、レイアウトの変更や引っ越し時にも便利です。
うさぎ用ロフト
ケージの中に設置しています。ひすいは登ったり、上でゴロンと寝そべったりして、とても気に入っている様子です。上下の動きが生まれることで、運動にもなり、気分転換にもなるようです。
トイレ・牧草フィーダー・給水器
ケージ内にはトイレを固定し、牧草フィーダーと給水器も配置しています。おしっこでトイレの外が汚れないよう、設置位置にはかなり気を配っています。フィーダーは牧草がこぼれにくい構造のものを選ぶと掃除が楽です。

ペレットと牧草の置き方
ゲージ内にペレット皿と牧草フィーダーを設置し、ひすいがいつでも食べられるようにしています。ただ、ペレットの種類や適切な量については最初かなり悩みました。体重管理や好みによっても調整が必要です。
もしペレット選びでお悩みの方がいれば、うさぎのペレット完全ガイドを参考にしてみてください。与える時間帯や組み合わせのコツも解説しています。
設置場所や環境づくりの注意点
サークルやケージの設置場所としては、以下のような点に注意しています:
- 直射日光が当たらず、風通しの良い場所
- エアコンの風が直接当たらないようにする
- 静かで落ち着ける場所を選ぶ
うさぎはとても繊細な動物です。騒音や強い匂い、気温の急変化などで体調を崩すこともあります。特に換毛期などは「うったい(消化管うっ滞)」のリスクも高まります。詳細は、換毛期とうったいの関係も参考になります。
まとめ:うさぎにとって快適な「基地」を
うさぎにとってのサークルやケージは、まさに「おうち」であり、「安心できる基地」です。自由に動き回れる広さや遊び場の工夫、落ち着ける寝床などを整えてあげることで、うさぎとの暮らしはもっと豊かになります。
そして時には、鳴き声や仕草から気持ちを読み取ることも大切です。うさぎの鳴き声や意味については、うさぎの鳴き声ガイドもご覧ください。
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