うさぎは「しつけが難しい動物」と言われることもありますが、実際にはトイレや生活習慣について、少しずつ覚えてくれることもあります。
我が家には、ミニうさぎの「こはく」とネザーランドドワーフの「ひすい」がいます。どちらも男の子ですが、それぞれトイレの習慣が自然に身についていきました。
今回は、我が家の実例をもとに、「うさぎのトイレしつけ」についてお話しします。
しっかりしつけをしたわけではないのに自然に覚えてくれた経緯や、縄張り意識の強いオス同士の悩みについても触れながら、初心者の方にもわかりやすくまとめました。
うさぎにトイレのしつけはできるの?
「うさぎにトイレのしつけって本当にできるの?」という疑問を持つ方は多いと思います。犬や猫のように言葉で指示を理解するわけではないので、しつけが難しいと感じるかもしれません。
しかし、うさぎは本来とてもきれい好きな動物で、自分で「ここで排泄しよう」と決めた場所に繰り返しトイレをする傾向があります。つまり、うまく環境を整えてあげれば、トイレの場所を覚えてくれる可能性は十分にあるのです。
実際、我が家のうさぎたち(こはく&ひすい)も、特別なしつけをしたわけではありませんが、それぞれが決まった場所でトイレをするようになりました。これは「しつけた」というより、「環境に慣れて自然と覚えた」と言える状態です。
うさぎのトイレしつけは「教え込む」というより、「本能や習慣を活かす」ことがポイントです。繰り返し同じ場所で排泄できるように、快適で安心できる空間を整えることが成功のカギとなります。
また、排泄やトイレに関する行動は、うさぎの体調や気分にも大きく影響されます。ストレスや体調不良で突然失敗することもあるため、しつけの前に「健康と安心」を整えることも大切です。
▶️ うさぎのしっぽが上がる・歯ぎしり・足ダンなどのサイン を知っておくと、排泄パターンの理解にも役立ちます。

我が家のトイレ事情|こはく&ひすいの場合
現在、我が家では「サークルの中にケージを入れる」レイアウトで飼育しています。
こはくはケージの中で決まった場所にトイレをしてくれており、とてもお利口さん。一方、ひすいは少しユニークで、サークルの草入れと、なぜか隅っこにトイレをする習慣があります。
しつけといえるほどのことはしていませんが、それぞれが落ち着ける場所を自分で見つけ、そこで排泄してくれるようになりました。
ただ、2羽ともオスということもあり、スプレー行動(縄張りマーキング)に関しては今も続いています。これは性格や本能による部分が大きいため、ある程度は割り切って生活しています。
▶️ わが家の環境について詳しくはこちら
【サークル×ケージ】我が家のうさぎレイアウト公開

うさぎのトイレしつけ|3ステップで習得できるコツ
うさぎのトイレしつけには、根気が必要ですが難しすぎることはありません。以下のステップで、少しずつ習慣化していくことが大切です。
① 排泄場所を観察する
まずは、うさぎがどこに排泄する傾向があるかを観察しましょう。その場所にトイレを置くのが一番自然です。ひすいのように草入れや隅を好む場合もあるため、個体差に合わせて設置することが成功のカギです。
② 排泄物をトイレに入れる
ケージやサークルに落ちた尿付きのシーツやフンをトイレに入れることで、「ここがトイレだよ」と覚えてもらう方法です。うさぎは嗅覚が鋭いので、ニオイを手がかりに場所を記憶します。
③ 褒める&繰り返す
排泄をうまくできたときには、優しく声をかけたり、なでてあげると良いでしょう。ご褒美の野菜やおやつも効果的です。怒ったり叱ったりすると逆効果になるので注意しましょう。
▶️ 水分管理の記事 も併せて読むと、排泄のリズムを整える参考になります。
トイレしつけにおすすめのグッズ
うさぎのトイレしつけをスムーズに進めるには、環境を整えることがとても大切です。ここでは、我が家で実際に使っているものや、初心者の方におすすめしたいアイテムをご紹介します。
1. うさぎ用トイレ(ワイドタイプ)
体が大きくなってきたうさぎでもしっかり収まるサイズがおすすめです。底が網状になっていて、足が汚れにくい設計のものが◎。掃除しやすいプラスチック製が主流です。
2. 消臭タイプのトイレシーツ
トイレの下に敷くシーツは、ニオイ対策に欠かせません。特に夏場や換毛期は尿の臭いが強くなりがちなので、消臭力の高いタイプがおすすめです。
3. トイレに慣れやすい床材・マット
サークルやケージの床が滑りやすいと、うさぎがトイレの場所を避けてしまうことも。滑り止めつきのマットや、ペット用ジョイントマットを敷くことで安心感が増します。
4. 防水マット・シート
サークル全体に敷ける防水マットを使えば、失敗してもサッと拭き取れて清潔を保ちやすいです。特に子うさぎ期やトイレトレーニング中には役立ちます。
5. かじり木おもちゃ(ストレス対策)
トイレのしつけに直接関係はないものの、ストレスや退屈が原因でトイレの失敗をしてしまう子には、かじり木などの遊び道具が効果的です。
ケージの中に設置しておくことで、長時間のお留守番中もストレスがたまりにくくなります。また、トイレの近くに置くことで落ち着いて過ごしやすくなる子もいます。
観察や習慣づけに役立つグッズ
うさぎのしつけは「信頼関係」と「観察」がとても重要です。ここでは、日々の生活の中でしつけやトイレ習慣の定着に役立ったと感じるアイテムをご紹介します。
1. ペットカメラ(Furboなど)
うさぎが普段どんな場所で排泄しているか、どの時間帯にトイレをしているかを把握するために、ペットカメラは非常に便利です。特に仕事中や外出時にもスマホからチェックできるので、トイレの失敗パターンや環境の問題に気づきやすくなります。
我が家ではFurboを使用しており、トイレの習慣化だけでなく、夜間の様子や体調の変化にも気づきやすくなりました。
▶️ 【レビュー】Furboペットカメラを導入して感じたメリット
2. 撫でうさタッチ
うさぎとの信頼関係を築くことは、トイレのしつけにもつながります。落ち着いた気持ちで過ごせるようになると、排泄の失敗も減る傾向があります。
「撫でうさタッチ」は、タッチングの練習やリラックス促進に特化したアイテムで、我が家のうさぎたちも気に入っています。特に、抱っこが苦手な子に対して「触れられる=安心」と思ってもらえるきっかけにもなりました。
3. かじり木おもちゃ
トイレの失敗の原因には「退屈」や「ストレス」も関係していることがあります。そうした場合は、噛んで遊べるかじり木のおもちゃが効果的です。
我が家では木製の遊び道具をいくつか試しており、ストレス発散やケージ内での気分転換に役立っています。誤飲の心配が少ない安全な素材を選ぶのがポイントです。
よくあるトイレの悩みQ&A
Q. 一度覚えたのにまた失敗するようになった
うさぎが一度トイレを覚えたのに急に失敗するようになる場合、いくつかの原因が考えられます。
- 環境の変化:ケージの配置替えや引っ越し、掃除後など、ニオイが変わると混乱することがあります。
- 発情・思春期:特にオスの場合はマーキング行動が強まり、一時的に失敗することがあります。
- 体調不良:お腹の不調やストレスによる変化も。トイレの失敗が続く場合は、排泄物の状態をチェックしましょう。
対策としては、以前と同じトイレの場所に戻す、排泄物をトイレに入れて再認識させるなど、もう一度ゆっくり慣れさせるのがおすすめです。
Q. トイレ以外の場所でマーキングされる(スプレー行動)
うさぎがトイレ以外の場所に尿をまき散らすようにする「スプレー行動」は、主にオスに見られる縄張りアピールです。
特に、発情期や他のうさぎの気配を感じたときに増える傾向があります。去勢手術で軽減するケースもありますが、完全になくなるとは限りません。
我が家のこはくとひすいもオス同士のため、スプレー行動は割り切って対策しています。防水マットや掃除しやすい床材で対応し、過度に叱らないことが大切です。
Q. 多頭飼いでもトイレしつけはできる?
可能ですが、ポイントは「それぞれに専用トイレを用意すること」です。
うさぎは非常に縄張り意識が強いため、他の子のニオイがするトイレを嫌がる場合があります。また、1匹ずつ性格が違うため、排泄場所の好みも異なります。
我が家のように性格の違う子を一緒に飼っている場合は、それぞれの子が安心できる場所にトイレを用意し、サークルとケージのレイアウトを工夫するのがおすすめです。
Q. トイレに入らずその場でしてしまう
うさぎがトイレの中に入らず、その場でおしっこやフンをしてしまう場合は、以下の原因が考えられます。
- トイレのサイズが小さい:体が入りきらず、出たまま排泄していることも。
- 滑りやすい・不安定な素材:足場が悪くてトイレが嫌いになることがあります。
- トイレが汚れている:キレイ好きなうさぎは、汚れたトイレを避ける傾向があります。
大きめで掃除しやすいトイレに変更したり、滑り止めシートを追加することで改善するケースが多いです。

まとめ|うさぎのトイレしつけは「環境づくり」がカギ
しつけというよりも、「自然と覚えてくれる環境を整える」ことが何より大切です。
我が家のこはくも、ひすいも、特別なしつけはしていませんが、それぞれが安心して過ごせる場所を自分で見つけ、そこで排泄してくれるようになりました。
飼い主としてできることは、「その習性を邪魔せず、整えてあげること」。トイレのしつけでお悩みの方は、まずは環境の見直しから始めてみてくださいね。
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