リチャードソンジリスをお迎えしようと考えたとき、まず悩むのが「オスとメス、どっちが飼いやすいの?」という点ではないでしょうか。
見た目はそっくりなのに、性格や発情期の様子、なつき方など、実は性別によって違いがあるんです。
この記事では、実際にオスのリチャードソンジリス「ライ」と暮らしている体験をもとに、
オス・メスそれぞれの性格の傾向や、飼いやすさのポイントをわかりやすく比較してご紹介します。
「自分にはどんな子が合っているんだろう?」と迷っている方の、参考になれば嬉しいです。

オスとメス、どっちを選べばいいの?悩んだきっかけ

リチャードソンジリスをお迎えしようと考えたとき、まず悩んだのが「オスにするかメスにするか」でした。
どちらも見た目はほとんど同じ。でも、ネットでは「オスは甘えん坊」「メスは警戒心が強い」など、性格に違いがあるといわれていて、迷ってしまったんです。
気になって、実際にペットショップへ足を運んでみたところ──思っていた以上に“性別による違い”がはっきり出ていました。
オスの子たちはとにかく好奇心旺盛で、ケージ越しにこちらへ寄ってきたり、鼻を押しつけてきたり、愛嬌たっぷり。
一方で、メスの子はというと、こちらをじっと観察するような目つきで距離を取り、「ピーピー」と高い声で鳴いたり、威嚇っぽい仕草を見せる子もいました。
そのとき私は、「オスとメスって、こんなに反応が違うんだ!」とびっくり。
もちろん、すべての子がそうというわけではないけれど、性格の傾向は確かにあるのかもしれないと思いました。

実際に飼ってわかった!オスのリアルな特徴

我が家にやってきた「ライ」はオスのリチャードソンジリス。
最初はちょっと緊張していた様子でしたが、1週間もするとすっかり慣れて、今では人の手にもよく反応してくれる甘えん坊です。
普段のライは、ポテッとした体でくつろぎながら、ナデナデを待っているような穏やかさ。
手を差し出すとすっと寄ってきたり、ケージを開けるとこちらの様子をうかがって「出てもいい?」という顔をしたり……その仕草がなんとも可愛くて、つい話しかけてしまいます。
ただ、そんなライにも“変化”が訪れる時期があります。そう、発情期です。

毎年春先になると、突然ソワソワし始めて、動きが急に活発になったり、マーキングのような行動が増えたり。
においも少しきつくなるので、「あ、来たな」とすぐにわかるんです。しかもこの発情期、約1ヶ月ほど続きます。
この期間中はやや気性が荒くなることもあり、普段より警戒したり、触ると怒ったりすることも。
この時期は少し大変ですが、終わればまた元通りの「甘えん坊ライ」に戻ってくれます。

メスの子ってどんな感じ?ペットショップで感じた印象

うちの子「ライ」はオスなので、メスのリチャードソンジリスについては直接の飼育経験がありません。
ですが、先日ペットショップへ行ったときに、ちょうどオスとメスの子が並んで展示されていて、そのときに感じたことがありました。
こちらが近づくと「ピーピー!」と高めの声で鳴き出す子や、威嚇するような姿勢を見せる子もいて、ちょっと驚きました。視線もしっかりこちらを捉えていて、「この人、何者?」と探るような表情をしていたのが印象的です。
それに比べてオスの子たちは、同じ距離から覗き込んでも、むしろこちらに寄ってくるような仕草を見せていて、反応が対照的でした。
もちろん、これはあくまで“傾向”であって、すべての子に当てはまるわけではありません。
ただ、「メスの方が慣れるまでに時間がかかる可能性がある」というのは、ペットショップで実際に見ていて感じたリアルな印象です。
発情期の違いは意外と大きい

オスとメスの性格の違いも気になりますが、実際に暮らしてみて「これは大きいな」と感じたのが発情期の特徴
我が家のライ(オス)の場合は、春先になると落ち着きがなくなり、マーキング行動やにおいの強まり、気性の荒さなどが目立ってきます。しかもこの状態が毎年1ヶ月ほど続くんです。
撫でられるのが嫌になったり、普段と違う反応を見せたりと、接し方にも少し注意が必要になります。

ただ、これはすべてのオスが1ヶ月続くわけではありません。
むしろ平均的には、オスの発情行動は1〜2週間程度でおさまる子が多いようです。
短い子では数日で落ち着くこともありますし、ライのように長めに続くタイプもいれば、ほとんど目立った変化がない子もいます。
こうした個体差の大きさも、リチャードソンジリスの面白さであり、飼育の奥深さでもあると感じています。
「ピーピー」と鳴く、威嚇する、周囲に敏感になる…といった様子が見られたという声もよく聞きます。

性格の違いはあるけど、実は個体差が大きい
「オスは甘えん坊」「メスはクール」──こうした傾向は確かにあります。
けれど、実際にライと暮らしてみて思ったのは、性別だけでは語れない“個体差の大きさ”です。
たとえばライはオスの中でもかなり落ち着いている方で、部屋んぽ中ものんびり、撫でるとそのままうっとりするような子。
でも、SNSなどで見る他のおうちのオスの子たちは、飛び回ったり、鳴いたり、ジャンプしたりと、とても活発な子も多い印象です。逆に「メス=なかなかなつかない」と思っていたら、
メスでも飼い主さんの肩に乗ってきたり、抱っこされて眠ったりしている子もいて、「あれ?話が違う…?」と驚くこともあります。
育った環境、飼い主さんとの関係性、性格のもともとの個体差──それぞれが重なり合って、その子らしさが生まれていくのだと思います。

飼いやすさで見るなら初心者にはオスが向いているかも

リチャードソンジリスに慣れていない初心者さんが、最初に飼いやすさで選ぶなら──
個人的には「オス」の方がおすすめだと思っています。
というのも、オスの子たちは好奇心が強くて人との距離が近い子が多いんです。
うちのライもそうですが、名前を呼ぶと顔を出してくれたり、手を差し出すと匂いをかぎに来てくれたり。
「自分に懐いてくれている」と感じる場面が多くて、飼い主としての嬉しさを実感しやすいのが魅力です。
また、生活リズムも安定しやすいので、ケージレイアウトや部屋んぽのタイミングも比較的合わせやすいです。
うちでは就寝前にサークルで自由時間を設けているのですが、ライはそれをちゃんと覚えていて、時間になるとソワソワしはじめます(笑)

このあたりの「暮らしに馴染む力」も、オスの子は高いなと感じています。
その一方で、メスの子は警戒心が強めな子が多いぶん、なつくまで時間がかかることも。
特に初めて飼う方だと、「なかなか触らせてくれない」「鳴き声が気になる」と不安に感じることもあるかもしれません。
とはいえ、どんな子でも快適に過ごせる環境を整えてあげることが大切。
その子にとって“落ち着ける空間”を作ってあげることで、性格にかかわらず安心して暮らしてくれます。

まとめ|性別よりも「その子との相性」がいちばん大事

ここまで、オスとメスの違いやそれぞれの特徴についてお話してきました。
オスは人懐っこく甘えん坊な子が多く、初心者にも扱いやすい傾向。
メスは少し距離を取る慎重派だけれど、信頼関係を築けたときの絆はとても深い──そんな印象を持っています。
でも最終的には、「この子と暮らしたい」と思えるかどうか。
それがいちばん大切なんじゃないかと、ライと暮らしてきて強く感じました。
私はライと出会って、「オスでよかった」と思っています。
でもそれは、ライの性格や私との相性がぴったりだったからであって、
きっとメスの子だったとしても、違った形でかけがえのない関係を築いていたと思います。
リチャードソンジリスにはそれぞれ個性があります。
性別にとらわれすぎず、「この子いいな」「気になるな」と思った直感を信じてみるのも、素敵な出会いにつながるかもしれません。

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