「リチャードソンジリスって、どんな動物なんだろう?」
飼う前は情報も少なくて、性格や食べ物のこともよくわからず、不安な気持ちでいっぱいでした。
うちの子「ライ」も最初は金網ケージをガジガジしてばかりで、「これで大丈夫なのかな?」と悩んだことを今でも覚えています。
でも、少しずつ好みの食べ物や安心できる環境が分かってくると、だんだん心を開いてくれて、手から食べてくれるようになりました。
この記事では、そんなリチャードソンジリスが特に好む食べ物を5つご紹介します。
これからお迎えを考えている方にも、すでに一緒に暮らしている方にも、食事を通してもっと仲良くなれるヒントをお届けできたら嬉しいです。

リチャードソンジリスってどんな動物?
リチャードソンジリスは、リス科の小動物で、北アメリカの草原地帯が原産です。
名前に「ジリス」とありますが、樹上で生活するリスとは異なり、地面で暮らす“地リス”の仲間です。
体長は25cm前後で、まるっとした体つきと大きな黒目が特徴的。
一見するとプレーリードッグのようにも見えますが、リチャードソンジリスの方がやや小柄で、尻尾も短めです。
春〜秋にかけて活発に動き回り、冬には本来冬眠をする動物ですが、
日本での飼育環境では冬眠しない子が多く、年間を通してお世話が必要です。
鳴き声や匂いは少なめで、慣れてくると飼い主の手からごはんを食べたり、
撫でられるのを喜んだりする子もいて、小動物の中でも比較的「人に懐きやすい」と感じています。

リチャードソンジリスが好きな食べ物5選
リチャードソンジリスと暮らしていると、食べ物の好みに驚かされることがあります。
「こんなものまで食べるの?」というものに夢中になったり、
逆に栄養バランスがよくても見向きもしないことも。
我が家の「ライ」も、迎えた当初は何が好きなのかまったく分からず、
いろいろ試しながら少しずつ“お気に入り”を見つけていきました。
今では、袋の音を聞いただけで飛んできたり、手からパクッと食べてくれることもあります。
今回は、そんなライが実際に気に入っているものを中心に、
リチャードソンジリスにおすすめの食べ物を5つご紹介します。
おやつの時間や、ごはんのバリエーションに迷ったときの参考になればうれしいです。
1. えん麦(オーツ麦)
リチャードソンジリスが夢中になる食べ物といえば、やっぱり「えん麦」。
殻付きのものを与えると、自分で上手に殻をむきながらポリポリと食べる姿がとってもかわいらしいんです。
ライもえん麦が大好きで、袋をガサッと触っただけで「それちょうだい!」と駆け寄ってきます。
手のひらに乗せて差し出すと、嬉しそうに顔を近づけてきて、前足でちょこんと手を押さえて食べるのが毎回の癒しです。
えん麦はごほうびとしても優秀で、慣れていない子との距離を縮めたいときや、
お迎え初期の信頼関係づくりにもぴったり。
ただし脂質が高めなので、与えすぎには注意が必要です。
「特別なときのおやつ」として少量ずつ与えると、喜ぶ顔を見ながら健康管理もしっかりできますよ。

2. ミルワーム(動物性タンパク質)
昆虫なんて…と驚かれるかもしれませんが、
リチャードソンジリスはもともと雑食性の動物。
ミルワームのような動物性タンパク質も、実はとても喜んで食べる子が多いんです。
ライも最初は半信半疑でしたが、ひとくち食べた瞬間から「もっとちょうだい!」という勢いに。
小さな前足で必死に手を伸ばしてくる姿に、飼い主もつい何度もあげたくなってしまいます。
動物性のたんぱく源は、換毛期や体力が落ちているときの栄養補給にも効果的。
ただし嗜好性が非常に高いため、あげすぎは禁物です。
フリーズドライタイプなら扱いやすく、保存もきくのでおすすめです。
「ちょっと今日はごほうびあげたいな」というタイミングで、ぜひ試してみてください。
3. フリーズドライのおやつ(野菜・果物)
軽くてサクサクとした食感が楽しめるフリーズドライのおやつは、リチャードソンジリスにも人気です。
中でも定番はにんじんですが、かぼちゃやりんご、いちごなどのフルーツを好む子もいます。
我が家のライはフリーズドライにんじんが大好きで、チモシーの上に少し置いておくと、真っ先に見つけて手に取り、お気に入りの場所へ持っていきます。
りんごチップなどの甘みのあるフルーツも喜びますが、糖分が高めなので与える量には注意が必要です。
フリーズドライは保存がしやすく、手が汚れないのも魅力のひとつ。
加糖・塩分不使用のものを選び、素材そのままの風味を安心して楽しませてあげましょう。
4. 野菜(生・加熱)|旬の香りも楽しむ
リチャードソンジリスは、にんじんや小松菜、キャベツなどの野菜も好んで食べます。
ライも生のにんじんをシャリシャリと噛んだり、やわらかく茹でた葉物をもぐもぐ食べる姿をよく見せてくれます。
中でも夏の時期におすすめなのが「とうもろこしのひげ」。
香ばしい香りに反応して、すぐに飛びつくこともあります。生のまま与えても、さっと湯通ししてもOK。短めに切ってあげると食べやすそうです。
季節の野菜は副菜やおやつとして取り入れやすく、旬ならではの香りや食感も楽しめます。
ただし、与えすぎは禁物。あくまでチモシーやペレットを中心に、バランスを見ながら適量を心がけましょう。
5. チモシー(牧草)
リチャードソンジリスの健康を支える主食として欠かせないのが、チモシー(牧草)です。
高繊維・低カロリーで、歯の摩耗や腸の動きを促す役割があり、毎日しっかり食べてほしい基本のごはんです。
我が家のライも、食後に必ずチモシーをむしゃむしゃと食べるのが習慣。
種類によって香りや葉の形が異なり、時期やロットによって好みが変わることもあります。
1番刈り・2番刈り・3番刈りなど、それぞれ繊維の太さや柔らかさに違いがあるため、
硬めが好きなのか、柔らかめが好きなのか、様子を見ながら選んであげるのがポイントです。
以下の記事では、チモシーの種類や選び方について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
▶ チモシー完全ガイド|種類の違いや選び方も解説(内部リンク)
飼い主さんが注意すべきポイント
リチャードソンジリスは食欲旺盛で、気に入ったものは夢中になって食べてしまうこともあります。
しかし、好きだからといって与えすぎてしまうと、栄養バランスの偏りや肥満につながる恐れがあります。
与える量や頻度は、あくまで「主食(チモシー・ペレット)をベースに」「おやつや野菜は補助的に」
というバランスを意識することが大切です。
また、人間の食べ物や加工されたお菓子、糖分の高い果物などは与えないよう注意が必要です。
リチャードソンジリスにとって安全で健康的な食生活を守るためにも、
以下の記事もぜひあわせてご確認ください。
日々のごはんを通じて、リチャードソンジリスとの信頼関係も深まっていきます。
食べる姿を観察しながら「今日はこれが好きだったな」と変化を楽しんでみてくださいね。

まとめ|「好き」を大切に、でも健康も忘れずに
今回は、リチャードソンジリスが好んで食べる代表的な食べ物5選をご紹介しました。
- えん麦(オーツ麦)
- ミルワーム
- フリーズドライにんじん
- 野菜(生・加熱)+とうもろこしのひげ
- チモシー(牧草)
我が家のライも、日によって好みが変わったり、飽きてしまったりすることがあります。
それでも「今日はどれが食べたいのかな」と様子を見ながら工夫してあげることで、
毎日の食事がコミュニケーションの時間になっています。
「好きなものをあげたい」気持ちと「健康に過ごしてほしい」願い。
その両方を叶えるために、主食・副食・おやつのバランスを大切にしながら、
愛情を込めて食生活を整えてあげましょう。
リチャードソンジリスとの暮らしが、より豊かであたたかいものになりますように。
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