リチャードソンジリスに多い病気まとめ|小さな異変に気づくために飼い主ができること
リチャードソンジリスは、まるっとした体と好奇心旺盛な性格で人気の小動物です。
鳴いたり、立ち上がったり、トイレを覚えたりと、飼い主とのコミュニケーションも楽しめる魅力的な存在です。
でもその一方で、見た目に反してとても繊細で体調を崩しやすい一面もあります。
「なんだか様子が変?」と気づいたときには、すでに病気が進行していた…なんてことも。
この記事では、リチャードソンジリスに多い病気の種類や症状、日頃から気をつけたいことなどをまとめました。
我が家のジリス「ライ」が実際に経験した病気のことも紹介していますので、これから飼う方も、すでに一緒に暮らしている方もぜひ参考にしてくださいね。

リチャードソンジリスによくある病気と体質的な注意点
リチャードソンジリスは、元気いっぱいに見える一方で、体質的に肥満や腫瘍、歯の異常などを起こしやすいとされています。
ここでは、実際に飼育中によく見られる代表的な病気や症状を紹介します。
🐖 肥満(運動不足と高カロリー食に注意)
ジリスは食欲旺盛で、なんでもよく食べる子が多いです。
ですが、飼育下では野生のような運動量が確保できず、ペレットやおやつの与えすぎであっという間に肥満に。
肥満が進行すると、関節・腰への負担、呼吸の浅さ、腫瘍の発生リスク増加などの悪影響があります。
🦠 腫瘍(良性も悪性も注意)
ジリスは加齢とともに腫瘍ができやすくなる傾向があります。
特に3歳以上になると、皮膚のしこりや乳腺の腫れ、脂肪腫などが報告されるケースも。
遺伝的な要素も大きく、若いうちから定期的なボディチェックをしておくことが重要です。
🦷 歯の病気(不正咬合・オドントーマ)
リチャードソンジリスの歯は一生伸び続けるため、齧るものが足りないと自然な摩耗が起きず、不正咬合や歯根の異常が起こりやすくなります。
中でも注意したいのが「オドントーマ(歯の腫瘍)」。
鼻道や目の奥を圧迫して、呼吸困難や顔面変形につながる怖い病気です。
🌬 呼吸器疾患(鼻水・くしゃみに注意)
ホコリや気温差、空気の乾燥などからくしゃみや鼻詰まり、ゼーゼーとした呼吸が見られることがあります。
初期は風邪のようでも、慢性化すると肺炎リスクもあるので、違和感があれば早めの受診を。
🐾 皮膚トラブル(脱毛・かゆみ・かさぶた)
ダニ・真菌(カビ)などの寄生や、アレルギー、乾燥が原因でかゆみや脱毛、かさぶたができることも。
発情期のグルーミング過多も原因になるので、季節性の変化もチェックポイントです。
病気のサインを見逃さないために|日常のチェックポイント
リチャードソンジリスは「我慢強い動物」だと言われています。
そのため、明らかな異変が出る頃には、病気が進行してしまっていることも少なくありません。
だからこそ、飼い主が毎日できる「ちょっとした観察」が大切です。

📋 こんな変化があれば注意サイン
- ごはんの食べ方にムラがある・食欲が落ちてきた
- 体重が急に減った/逆に太りすぎている
- いつもと違う音で鳴く、呼吸が速い・苦しそう
- 顔・鼻・首の周りに左右差やふくらみがある
- トイレの量が急に減った、下痢・便秘が続いている
- 毛が抜ける・かさぶたがある・かゆがる
- 口元を気にする・歯ぎしりをする
これらのサインのうちひとつでも思い当たるものがあれば、早めに動物病院へ相談するのが安心です。
👀 毎日できる観察ポイント
- 食べ残しがないか、食べるスピードは変わってないか
- 顔つきや目の光がいつも通りか
- うんちの形・量・色に異常はないか
- 毛並みや体のにおいが変わっていないか
我が家では毎日の体重チェックと、顔の左右を見比べる癖をつけたことで、ライの異変にも早く気づけました。
我が家のライがかかった病気と、病院選びの大切さ
ここまでで紹介してきたように、リチャードソンジリスはさまざまな病気にかかる可能性があります。
そしてそれは「うちの子は元気だから大丈夫」と思っている時に、突然やってくるかもしれません。
我が家のジリス「ライ」もそうでした。
急に食欲が落ち、呼吸が苦しそうになり、調べてみたらオドントーマ(歯の腫瘍)という病気でした。
診断・手術・術後ケアなど、すべての流れをまとめた体験記はこちらの記事に詳しくまとめています。
👉 リチャードソンジリスの歯の腫瘍「オドントーマ」の実体験と治療記録
🏥 エキゾチックアニマル対応の病院を探しておこう
リチャードソンジリスはエキゾチックアニマルに分類されるため、どこの動物病院でも診てもらえるわけではありません。
事前に「ジリスを診てくれる病院」を調べておくことで、いざという時の判断が早くなります。
💡 病院を選ぶときのポイント
- 公式サイトやSNSで「エキゾチック動物診療あり」の記載があるか
- 口コミでジリス・モモンガ・うさぎ等の診療実績があるか
- 電話で「リチャードソンジリスの診察経験がありますか?」と聞いてみる
ライの場合、診断から手術まで信頼できる病院に出会えたことで、助けてもらえたと思っています。
病気を防ぐために飼い主ができること
リチャードソンジリスは言葉で「痛い」「つらい」と教えてくれません。
だからこそ、毎日の観察とちょっとした異変に気づくことが命を守るカギになります。
✅ 日々のケアで意識したいこと
- 毎日の体重チェック(増減の目安をつかむ)
- 顔や体に左右差・ふくらみがないかチェック
- 牧草やかじり木を常備して歯の自然摩耗を促す
- 肥満防止のため、おやつや高カロリー食は控えめに
- 半年〜1年に1度は健診へ(歯・内臓・腫瘍の確認)
特に3歳を過ぎたら「まだ若いから大丈夫」と油断せず、高齢期の健康管理として見守っていく姿勢が大切です。
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✅ まとめ|「なんか変かも?」を信じてあげて
ジリスは小さくて愛らしい存在ですが、そのぶん健康の変化も見逃しやすいです。
我が家のライも、「なんとなく変かも?」という直感から病院に行き、命を救うことができました。
大切なのは、「いつもと違う」を見逃さず、気づいた時に行動すること。
この記事が、あなたとジリスさんの健康な毎日に役立てばうれしいです🐿
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