新NISA制度がスタートして以降、「SBI証券と楽天証券、どっちでNISAを始めたらいいの?」という声を多く聞くようになりました。
この記事では、SBI証券と楽天証券のNISAを比較しながら、初心者におすすめのポイントや選び方をわかりやすく解説します。
投資初心者の方が「自分にはどっちが合っているのか」を判断できるよう、メリット・デメリットを実体験に基づいてご紹介します。
SBI証券と楽天証券それぞれの特徴とメリット

まずは、SBI証券と楽天証券それぞれのNISA口座における特徴を整理してみましょう。
どちらも手数料無料やポイント還元などの強みがありますが、得意とする分野が少し異なります。
SBI証券の特徴
特に「つみたて投資枠」における柔軟さが魅力で、毎日・毎週・毎月など、積立頻度を細かく設定できる点が初心者にも人気です。
また、SBI証券では「投信マイレージ」という制度があり、保有している投資信託の残高に応じてポイントが貯まります。
クレカ積立を利用すれば、三井住友カード決済で最大5.0%(一部カード)の還元を受けられるのも大きな魅力です。さらに、住信SBIネット銀行との連携によって資金移動がスムーズで、日常使いの利便性も高いといえます。

楽天証券の特徴
貯めたポイントを投資に再利用できるため、“ポイントで投資ができる”のは他社にはない魅力です。
また、楽天銀行との「マネーブリッジ」連携により、自動スイープ(自動入出金)や金利優遇が受けられる点も人気です。
投資信託の取扱数も多く、楽天グループを日常的に使っている人にとっては非常に使いやすい環境が整っています。
どちらもNISAに最適な環境を提供していますが、「楽天ポイント重視なら楽天証券」「積立や商品選びの自由度重視ならSBI証券」という違いが見えてきます。

手数料・ポイント還元・使いやすさを徹底比較

SBI証券と楽天証券のどちらも、NISA口座での取引においては手数料無料が基本です。
しかし、実際の使い勝手やポイント制度の違いを比較すると、それぞれに個性が見えてきます。
手数料の違い
NISA制度では、投資信託の購入手数料は基本的に無料(ノーロード)です。
SBI証券・楽天証券ともに、販売手数料が無料の投資信託を中心に取り扱っており、初心者でも安心して利用できます。
ポイント還元制度の比較
投資を続けるうえでモチベーションになるのが「ポイント還元」です。
SBI証券では、三井住友カードによるクレカ積立を利用することで、カードランクに応じて0.5〜5.0%の還元が受けられます。
また、投資信託の残高に応じてTポイントやVポイントなどが貯まる「投信マイレージサービス」も魅力です。
一方で楽天証券は、楽天カードによるクレカ積立で1.0%(一部カードは0.5%)の楽天ポイント還元が得られます。
さらに、貯まったポイントをそのまま投資信託の購入に利用できる点が特徴で、「日常生活×投資」がスムーズに連動します。
アプリ・サイトの使いやすさ
アプリの使いやすさは、継続的に投資を続けるうえで非常に重要です。
SBI証券のアプリは、チャート分析やニュース閲覧などプロ仕様の機能が豊富で、将来的に株式投資も視野に入れている人に向いています。
楽天証券はデザインがシンプルで見やすく、初心者でも直感的に操作できる点が好評です。
また、楽天証券では「楽天トラベル」「楽天市場」など、楽天の他サービスとの連携表示も可能で、楽天経済圏を利用する人にとっては非常に親しみやすい環境といえます。

どんな人にどちらが向いている?タイプ別おすすめ

SBI証券と楽天証券はどちらも優秀なネット証券ですが、利用者の生活スタイルや投資目的によって“向き・不向き”が分かれます。
ここでは、それぞれのタイプ別におすすめを整理しました。
楽天経済圏を活用している人は「楽天証券」
クレカ積立によるポイント還元だけでなく、楽天銀行とのマネーブリッジで金利優遇も受けられます。
さらに、楽天ポイントをそのまま投資に使えるため、無理なく“ポイント投資デビュー”ができるのも魅力です。
たとえば「日用品の購入で貯めたポイントで投資信託を買う」といった生活スタイルが自然に実現できます。
ポイントを貯めやすく・使いやすい環境が整っているため、楽天経済圏にいる人にとっては最もシームレスな投資環境といえるでしょう。

より自由度高く投資したい人は「SBI証券」
積立頻度を「毎日」「毎週」「毎月」など細かく設定でき、時間分散投資を徹底したい方におすすめです。
また、SBI証券は外国株・ETFの取扱数も豊富で、将来的に成長投資枠で個別株を購入したい方にも最適です。
クレカ積立では三井住友カードと連携しており、ゴールドカード以上で高還元率が狙えるのも魅力。
さらに、住信SBIネット銀行との連携により、資金移動もスムーズで、投資と日常資金管理を分けて使いやすい点も評価されています。
初心者で迷っているなら「ポイント制度」で決めてもOK
楽天ポイントを貯めている人は楽天証券、VポイントやTポイントを貯めている人はSBI証券を選ぶと、自然とモチベーションを保ちながら投資を続けられます。
結局のところ、長く続けられる仕組みを持つことが一番大切です。
自分の生活に合った証券会社を選ぶことが、投資成功の第一歩といえるでしょう。

実際の利用者の口コミ・評判

ここでは、SBI証券と楽天証券を実際に利用している人たちの口コミをもとに、それぞれのリアルな評価を見てみましょう。
公式サイトやSNS、投資系掲示板などで多く寄せられている声をもとにまとめています。
SBI証券の口コミ
- 「積立の設定が細かくできて便利。毎日積立にしてから平均取得単価が安定してきた」
- 「住信SBIネット銀行との連携がスムーズで、入出金のストレスがない」
- 「外国株の取り扱いも多く、NISA枠でETFを買いやすいのが嬉しい」
- 「サイトが少し複雑で、初心者には分かりづらい部分もある」
- 「キャンペーンやポイントの仕組みがやや複雑で、理解するのに時間がかかる」
楽天証券の口コミ
- 「楽天カードで積立できるのが簡単で、ポイントが貯まるのが嬉しい」
- 「楽天銀行と連携しておくと自動入金されるので手間がない」
- 「アプリが見やすくて初心者でも操作しやすい」
- 「ポイント還元率がカードによって変わるのが少し不満」
- 「SBIに比べると外国株やETFの取扱数が少ない」
全体的には、楽天証券は初心者や楽天経済圏利用者に高評価、SBI証券は中級者以上や本格的に投資をしたい人に人気という傾向が見られます。
どちらも評判は良好で、ユーザー満足度の高い証券会社であることは間違いありません。
まとめ:SBI証券と楽天証券のNISAはどちらがおすすめ?

SBI証券と楽天証券はどちらも新NISA対応の優秀なネット証券ですが、選ぶポイントは「あなたの生活スタイル」にあります。
それぞれの特徴をもう一度整理してみましょう。
比較ポイント | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
ポイント還元 | 三井住友カード積立で最大5% | 楽天カード積立で最大1% |
使いやすさ | やや上級者向け。機能が豊富 | 初心者でも操作しやすい |
積立の柔軟性 | 毎日・毎週・毎月など細かく設定可能 | 基本は毎月積立中心 |
銀行との連携 | 住信SBIネット銀行との連携がスムーズ | 楽天銀行と連携で自動スイープ可能 |
投資対象 | 外国株・ETF・投資信託すべてに強い | 国内株・投資信託中心 |
楽天証券は「ポイント投資」や「楽天経済圏で完結したい人」におすすめ、
SBI証券は「商品数・積立頻度・投資の自由度を重視したい人」におすすめです。
どちらを選んでもNISAの基本的なメリット(非課税枠・手数料無料など)は同じです。
重要なのは、自分の生活リズムに合った仕組みを選び、長期的に続けられる環境を整えること。
毎月の積立を無理なく続けることで、将来に向けて大きな資産形成の第一歩を踏み出せます。
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