うさぎの換毛期は、見た目以上に大きな変化が起きる時期。毛が抜け替わるだけでなく、体調に大きく影響する繊細な季節なんです。
そもそも換毛期とは?
うさぎの「換毛期」とは、季節の変わり目に被毛が生え変わるタイミングのこと。春と秋を中心に、夏毛⇔冬毛の切り替えが行われます。
抜け毛が増えるだけでなく、古い毛を飲み込んでしまうことで「うっ滞(毛球症)」などの消化器トラブルを引き起こすリスクも…。
そのため、ブラッシングや室温管理、食事の見直しがとても大切になるんです。
1. 換毛期突入!こはくとひすいの様子
今年も、我が家のうさーず(こはく&ひすい)が無事に(?)換毛期に入りました。
毎年恒例ですが、まずは顔に「眉毛」のような模様が浮かび、続いて背中には“リーゼント”みたいな毛の流れが…
見た目はちょっと面白いんですが、体調面では油断禁物。こまめなケアが必須です。
2. 換毛期は命に関わる時期|我が家のうっ滞体験
「朝は元気だったのに、夜には丸くなって動かない」——これは、うさぎのうっ滞の典型的な兆候です。
我が家では、これまでに夜間救急に駆け込んだことが3回以上。点滴とお薬で何とか持ち直しましたが、毎回ヒヤッとさせられます。
原因の多くは、換毛期に飲み込んだ毛が腸に詰まってしまうこと。日々のブラッシングと食生活の見直しが、命を守るカギになります。
3. 換毛期のタイミングと周期
うさぎの換毛期は、環境によって少しズレることがありますが、基本的には以下のような周期でやってきます:
- 春(3〜4月)
- 遅春〜初夏(4〜6月)
- 秋(9〜10月)
- 冬(11〜12月)
室温や日照時間が安定していると、換毛のタイミングが曖昧になることも。年中ぽつぽつ抜け続ける“ゆる換毛タイプ”の子もいます。
換毛が激しい子とそうでない子、違いの理由は?
「うちの子はそんなに毛が抜けないけど、大丈夫?」と心配になる方もいるかもしれません。実は、換毛の激しさはうさぎによってかなり違います。
長毛種や若いうさぎは換毛がはっきり出やすく、逆に高齢の子や短毛種ではゆるやかだったり、年間通して抜け毛が少ないタイプの子も。
また、エアコンで室温が一定になっていると、季節の変化を感じにくくなって「換毛期がわかりづらくなる」ケースもあるんです。
「抜けない=異常」ではないので、いつもと違う様子がないか日々の観察が大切ですね。
同じ子でも年によって換毛の差が出ることも
「去年はすごい毛の量だったのに、今年は意外と落ち着いてる?」なんてこともありますよね。
実は同じうさぎでも、年によって換毛の量やタイミングが違うことがあります。理由としては、気温や湿度、日照時間などの季節変化だけでなく、その年のストレスや体調、年齢によるホルモンの変化などが関係しています。
また、前の年にしっかり毛が抜けきっていなかった場合、それが“繰り越し”のように次の年に影響することもあります。
だからこそ、「今年は大丈夫そうだから放っておこう」は危険。毎年、油断せずに様子を見てあげることが大事なんです。
4. 我が家流ブラッシング術|遊びながら抜け毛ケア
ブラッシングって、うさぎの性格によって全然やり方が変わるんですよね。
こはくはおとなしくて毛も細いので、ゆっくりなでながら軽くとかしてあげると、気持ちよさそうにしています。一方ひすいは、ちょっと気分屋なので、おやつをあげながら手早く終わらせるスタイル。
抜け毛がたくさん取れた日は、その毛で「リーゼント」や「眉毛」アートを作って遊んでます(笑)
※換毛期中の遊びやおもちゃアイデアはこちらも参考に:
→ 【うさぎに人気】おすすめおもちゃ5選はこちら
5. 換毛期におすすめのブラシ3選
これまでいろんなブラシを試してきましたが、うちの子たちに合ったのはこの3つ。
① ファーミネーター 小動物用
譲ってもらったのがきっかけですが、こはくにはこれがピッタリ。アンダーコートがしっかり取れて、ボタンひとつで毛もポンと落ちます。

ひすいには最初合わなかったけど、奥さんがやるとごっそり抜ける不思議(笑)
② スリッカーブラシ(ソフトタイプ)
皮膚がデリケートな子にはスリッカーもおすすめ。ソフトタイプなら、地肌に優しくマッサージ感覚で使えます。
③ ラバーブラシ(抜け毛+マッサージ兼用)
短毛種のひすいには、ラバーブラシが一番気持ちよさそう。抜け毛も取れるし、マッサージ効果も高くて、グルーミングタイムが一気に癒しタイムになります。
うちではブラシを2種類使い分けて、「しっかり抜く用」と「リラックス用」にしています。相性や性格で試行錯誤すると、ベストな組み合わせが見つかるかも。
④ グルーミンググローブ(ナデナデしながら抜け毛ケア)
「ブラシを持つと逃げる」「ナデナデだけで済ませたい」…そんな子にはグローブ型がおすすめ。手袋をしたまま撫でるだけで抜け毛が集まり、ストレスなくケアできます。
グローブ型はまだ本格導入していませんが、ナデナデ感覚でケアできるので今後試してみたいと思っています。換毛期が苦手な子にも良さそうですね。
6. 抜け毛対策と掃除・空気管理の工夫
舞い散る毛は、うさぎにも人間にも影響アリ。アレルギーや呼吸器系が敏感な方には特に注意が必要です。
我が家では、GEXの集毛機「ラビんぐ エアグルーム」を愛用中。集毛+空気清浄が同時にできて、かなり部屋の快適度が上がりました。
あとは、空気清浄機・コロコロ・静電モップなど、日常の小さな工夫も積み重ねが大事です。
7. 食事と栄養の見直し|体の内側から毛球症対策
換毛期には、体の外側だけでなく内側からのケアもとても大事。特に「毛玉を排出しやすくする食事」がポイントです。
うちではチモシーを常にたっぷり、ペレットは栄養補助としてバランスよく与えています。
中でもお気に入りなのが、ハイペットの「うさぎの極み(乳酸菌入り)」。チモシー原料で作られたトリーツで、お腹の調子を整えながら嗜好性もバッチリです。
そしてもうひとつ欠かせないのが、「カーフマンナ for RABBIT」。こちらは消化酵素やミネラルを補い、換毛期の体調管理をしっかりサポートしてくれる頼れるアイテムです。
どちらも“メインフードの補助”という位置づけで使っていますが、換毛期には特に重宝しています。
8. 光熱費の現実|命を守るための投資
換毛期は、気温の変化も激しい季節。温度差や湿度の変化はうっ滞の引き金にもなるので、室温の管理は欠かせません。
うちでは24時間エアコンを稼働。加えて、ヒーター・集毛機・カメラも動きっぱなしなので、光熱費はなかなかのインパクト…。
でも、体調を崩して通院するコストやリスクを考えたら、むしろ「安い命の保険」と思うようにしています。
※我が家の空調管理&エアコンクリーニング体験記はこちら:
→ うさぎ・ジリスのためのエアコン掃除、やってよかった話
9. まとめ|換毛期は“命を守る季節”
うさぎの換毛期は、見た目の変化以上に体への負担が大きい時期。日々のちょっとしたケアの差が、体調に大きく響いてきます。
無理にブラッシングせず、必要なら動物病院やプロに頼るのもひとつの手。
そして何より、「いつもと違う」を見逃さない観察眼が一番の対策かもしれません。
これからも、こはくとひすいとの暮らしを大切にしながら、換毛期を安全に乗り越えていきたいと思います🐰
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